
今年も麦刈りシーズン到来ですね!コンバインの順調稼働のためには、「掃除」が大変重要になります。掃除が不十分だと、作業中の「詰まりトラブル」による故障や、万が一の「発火」などの重大事故の原因にもつながります。こまめで丁寧な掃除により、大切な作物を効率よく収穫でき、機械もより長持ちさせることができます。今回は、「コンバインの掃除」のポイントをご紹介します。
コンバインの点検と掃除のポイント
故障を未然に防ぐには、機械の状態をよく知っておくことが大切です。取扱説明書の日常点検を欠かさず行いましょう。
また、コンバインはわらくずが溜まりやすいので、発火予防をすることも重要です。特に高温部や回転部などは意識して掃除をしましょう。
丁寧な掃除でわら詰まりも予防し、安定稼働につなげましょう。
●回転部:ベルト、プーリ付近
●高温部:エンジン、マフラ、DPF、バッテリ、配管経路
点検・掃除の厳守事項
・平坦な場所で、エンジンを止めて、メインスイッチのキーを抜く
・各レバー類は「切」位置にして、回転部が動作しないようにする
・エンジン停止後、各部が冷えてからおこなう
・わらの巻き付きや詰まりを取る時は厚手の手袋を使用する
・刈り刃やカッタの刃先に触らない
・取り外した安全カバーや保護カバーは必ずもとどおり取付ける
・開閉部を開けた時はロックをする。引き起こし部を持ち上げる際は、下降防止ロック金具をかけ、落下防止の歯止めをする
回転部の掃除
下図の赤枠のような回転する部位は高温になりやすいため、わら溜まりがあると発火につながりやすくなります。日常的に掃除をしてわらを取り除きましょう。

.jpg)
主要な掃除箇所(ERシリーズを一例として掲載)
高温部・電装系の点検と掃除
エンジン、マフラなどの高温部や電装まわりも重点的に点検しましょう。
DPF再生時は、近くにわら溜まりがないかも確認しましょう。
<高温部の点検ポイント>
(1)エンジン、マフラ部へのごみ・わら・泥の堆積があれば除去
(2)バッテリ配線など高電流箇所の損傷がないことを確認
(3)燃料、オイルの漏れが無いか確認

.jpg)
まとめ
コンバインの順調稼働と危険予防のための点検・掃除ポイント、いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した掃除・点検について、わかりやすくまとめた資料もご用意しております。ぜひご活用ください。