長期格納時に必要なトラクタのメンテナンス お気に入りに追加
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今シーズンのトラクタ作業も無事終了!
しばらくトラクタを使用しない時、そのまま納屋に格納してはいませんか?
格納時のメンテナンスを怠ってしまうと、翌シーズンの作業時に、エンジンの始動不良や、部品の早期破損などのトラブルにつながる可能性があります。
目安として、1か月以上トラクタを使用しない場合は、格納時の点検・メンテナンスを実施しましょう。

目次

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長期格納時に必要な点検項目をご紹介!

Point1.燃料コックを閉める

安全のため、燃料コックは閉めておきましょう。

Point2.燃料タンクを満タンにする

燃料タンクは満タンにして保管しましょう。
タンク内が燃料で満たされていないと、タンク内に発生した結露が燃料に混入し、エンジントラブルを引き起こすおそれがあります。

Point3.冷却水(不凍液・クーラント・LLC)の点検

リザーブタンクの液面がHIGHLOWの間にあるか確認をします。安全のため、必ずエンジンが冷えた状態で行いましょう。
冷却水量が少ない場合は、指定の混合比になるよう不凍液と水を混ぜ合わせ、補充してください。
不凍液はお近くのクボタのお店で取り扱いがございますので、お気軽にお問い合わせください。

※出荷時の混合比は50%

Point4.クラッチペダルのロック

クラッチペダルは踏みこんだ状態でロックをかけましょう。
クラッチを繋いだまま保管すると、クラッチ板が錆びついて、クラッチが切れなくなる恐れがあります。
なお、クラッチの構造の違いにより、ロックが不要なトラクタ型式もございます。
詳しくは、取扱説明書にてご確認ください。

Point5.作業機の接地・切り離し

安全のため、作業機は地面に接地させて保管しましょう。キャスタ付きの作業機の場合は、トラクタから切り離しましょう。
ロータリの爪が地面に当たる場合は、当て木などをかますとよいでしょう。

収納場所などの都合で、どうしても作業機を上げて保管しなければいけない場合は、油圧ロックをかけ、ジャッキスタンド(リジッドラック/馬ジャッキ)で作業機が下がらないよう固定しましょう。

Point6.バッテリマイナス端子の取り外し

トラクタを使用していない時でも、バッテリは電力を消費します。
バッテリ上がり防止のため、マイナス端子を外しておきましょう。
なお、再接続時には、電子メータやオーディオの時刻設定が必要になります。

Point7.しゅう動部のグリースアップ

3点リンクやパワクロ転輪部、ユニバーサルジョイントなどのしゅう動部にはグリースの補充を行いましょう。
しゅう動部のグリース切れは部品の早期摩耗・破損につながります。
補充個所は、トラクタの仕様や装着方式の仕様などにより異なりますので、詳しくは取扱説明書をご確認ください。

Point8.定期的なエンジン始動

バッテリ充電のため、月に一度を目安にエンジンを始動しましょう。
その際、昇降部やステアリングなどの油圧シリンダ部を動かすと、シリンダにオイルが行き渡り、防錆効果に繋がります。

メンテナンスの作業内容を動画で確認!

点検時の作業内容を動画にてご確認いただけます。点検を実施される際は、是非ご参考ください。

※動画ではSL350を使用しています。
※型式や仕様により点検箇所や方法に違いがありますので、詳しくは取扱説明書をご確認ください。

まとめ

・トラクタを一か月以上使用しないときは、長期格納時の点検を行いましょう。
・クラッチペダルの点検方法やグリースの補充個所は、トラクタの仕様や型式で異なります。必ず取扱説明書をご確認ください。
・グリースや冷却水、バッテリなど、消耗部品のご購入はお近くのクボタのお店までご相談ください。

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