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クボタ普通型コンバインWRH1200導入ユーザーインタビュー
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青森県|

稲|大豆|

特別栽培米に大きな味方! 「稲は自脱型」のイメージを覆すクボタ普通型コンバインWRH1200

特別栽培米に大きな味方! 「稲は自脱型」のイメージを覆すクボタ普通型コンバインWRH1200

青森県中泊町で、水稲・大豆を中心とする土地利用型で、大規模営農を営む有限会社ケイホットライスの荒関さん。地域で先駆的に特別栽培米に取り組み、付加価値の高い米づくりに取り組んでいます。荒関さんは、大豆の栽培面積の拡大を受けて、収穫作業の効率化を図るため普通型コンバインの増車を決め、2021年にクボタ普通型コンバインWRH1200を導入。本年(2022年)は、大豆以外に、稲の収穫にもWRH1200を使用しました。今回の営農ナビは、稲の収穫もそろそろ終わりを迎える10月20日に荒関さんを訪問し、経営理念やWRH1200の汎用利用について話をお聞きしました。

 


 

付加価値のある米づくりを目指して
特別栽培米に取り組む

 青天の霹靂が7年連続で「特A」評価を得るなど、良食味米の生産に力を注ぐ青森県。しかしながら米の評価が低い時代もあったと荒関さんは話します。「かってこの津軽平野、私たちの北部エリアは、美味しい米の産地じゃないというレッテルを貼られていました。米農家として『これじゃあ、いかん』と、まずは付加価値をつけようと特別栽培米に取り組んだのです。今でも、良質米の産地と同じ土俵に乗れればとの思いを込めて、全面積で特別栽培米を生産しています」。荒関さんは、営農上の課題について、「特別栽培米は、どうしても収量そのものが、慣行栽培より少なくなります。それに土づくりのために様々な資材費もかかります。コスト削減を図ろうと思っても、机上で考えるようなわけにはいかないというのが実情です。ただ、このところずっと規模を拡大してきましたので、スケールメリットという点では、機械その他の導入において、コストの圧縮にはつながっているのかなと感じています」。

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雑草が繁茂する特別栽培米ほ場をWRH1200で収穫

 ケイホットライスでは、大豆の作付面積においても、ここ5年間で倍増、2022年度で67haまで拡大しています。「WRH1200は2021年に、大豆の収穫のために導入しました。これまで普通型コンバイン(WRH1000)1台で、どうにか30、40haをカバーしてきましたが、50haを超えるに至って、もう1台導入せざるを得なくなったためです。翌年(2022年)、さらにWRH1200をもう1台増やす計画で、補助事業に申請し、現在、採択待ちの状況です」と荒関さん。規模拡大に対応して、自脱型コンバイン3台、普通型コンバイン3台、計6台体制で臨む計画です。
 WRH1200で稲を刈り取ることになった経緯については「本年(2022年)は無農薬の有機栽培ほ場で草の処理が十分できなかったことから、みちのくクボタさんからの提案もあって、雑草が多いほ場は、WRH1200で稲を刈り取ることにしました」と荒関さん。無農薬のほ場では、その年の気象条件等によっては、草を抑えきれず繁茂することもあります。雑草が多いと、コンバインの収穫時に機械に詰まり、作業がストップします。また、混入すれば品質の低下にもつながります。その解決策として提案されたのが、WRH1200による稲の収穫です。

農家人生で初体験の普通型コンバインでの稲収穫

 農家人生で初めて普通型コンバインで稲を収穫した荒関さんは 「うちはコンバインを導入したのは地域でも早く、最初のコンバインは歩行型のコンバインでした。バインダーの歴史がなく、手刈りからいきなりコンバインだったんです。ですから、まさしく、「稲イコール自脱型」で、「普通型と言えば麦・大豆」のイメージでした。まさかこうして稲の刈取りで、普通型コンバインをほ場に入れるなど、私自身も今まで考えていませんでした。今、WRH1200での稲の収穫を終えて、アッと驚く気持ちでいっぱいです。『なかなか良いじゃないか』と、今までの自分が持っていたイメージが覆りそうな感じです」と驚きます。
 また、WRH1200で実際に稲を刈ったオペレータの齋藤さんは、「雑草が多いほ場は、穂先だけ刈っていけばいいので普通型の方が良いですね。個人的な感想ですが、WRH1200での収穫は、お米にやさしい感じで素直に入ってくるので、ヘッドロスが少ないと思います」と作業後の感想を話します。

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機械費の大幅な削減につながる普通型コンバインの汎用利用

 さらに荒関さんは汎用利用のメリットについて「自脱型、普通型合わせて6台のコンバインの維持管理を考えると、これを普通型1本でまとめた場合に、経営面で大きくコスト削減につながる可能性があると感じています。仮に6台の管理を3台にすると、更新するにしても、もう少し早く回転できれば、常に新型で性能の良いものを導入できる可能性もあるでしょうし、大型コンバイン6台となると保管スペース自体も大変なので、3台ぐらいで抑えて、稲の収穫後にその流れで大豆の収穫まで持っていければ、1台当たりの年間稼働時間が倍近くになります。そういう意味では、非常に減価償却の面でも機械費が削減され、経営的に大きなメリットが生まれると思います」とWRH1200だけでの将来像も描けると言います。WRH1200がケイホットライスの農業を大きく変える日が来るかもしれません。

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