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稲|そば|
秋田県鹿角市。十和田湖や八幡平にほど近い、豊かな土壌と水資源に恵まれた環境で、高品質な稲、そば等の生産に取り組む(有)八幡平地域経営公社様。平成8年、地域の農地を保全・活用する持続性を持った組織として設立され、その経営面積は受託も含めると約150ha。スマート農業に取り組み、この秋、アグリロボコンバインDR6130Aを導入された背景と、実際に使ってみての感想を伺いました。
アグリロボコンバインDR6130A
ユーザーインタビュー
管内の基地局設置を視野に、アグリロボコンバインを導入
「アグリロボコンバイン導入はある意味、先行投資。今、絶対に必要なわけではないですが、我々は今からこれを使っていかなくてはと考えたんです」と語る阿部社長。アグリロボコンバインの運用には、自動操舵システムでも活用されている高精度な補正情報が必要。鹿角市でも、担い手を中心にスマート農業の実現に欠かせないRTK基地局導入の機運が高まっています。「行政に基地局導入を要望するなかで、我々は対応する作業機を導入して設置後への準備をする。地域のためにも、共に進めていかなくてはという想いがあり、今回思い切って導入したんです」。基地局導入を前に従業員が自動運転アシスト機能の経験を積んでいくことで、アグリロボコンバインを効率的に運用した収穫作業の確立を目指しています。
初心者はもちろん、ベテランにも価値がある自動運転機能
アグリロボコンバインの特長のひとつが、初心者でも扱いやすいこと。阿部社長は「もちろんそれはありがたいですが、我々は経験を積んだ者が疲労感なく作業できるのもメリットだと考えています」と言います。「田んぼを荒らさないような収穫作業が一番大事。そういう心掛けがないと翌年に向けた次の作業に大きな負担がかかってくる。いろんな条件での収穫作業に対応できる技術の習得も含めて、オペレータには経験を積んでもらいたい。その上で、便利な自動運転があるとすごく楽になる、というのが我々の考え方です」とお話しくださいました。「収穫作業は、非常に神経を遣います。体の疲れも出てきますが、やはり気を遣うので精神的な疲れが一番大きい。現状は30a区画が主ですが、ゆくゆく大規模区画が整備されたりすると、さらに自動運転機能がありがたくなってくると思います」。
スマート農業への取り組みで、地域の農地保全と規模拡大を両立
「正直、現状の経営規模で手一杯のところはありますが、地域の農地の保全を考えると手一杯ではまずい状況になりつつある」と言う阿部社長。「高齢による離農で一気に20haが浮き上がったことがありましたが、今後もこういうことは起こりうる。それが我々の管理するほ場の近隣だとなると、経営戦略を無視してもやらざるを得ない」。そうした、規模拡大を進めざるを得ない状況への対応策として阿部社長は、アグリロボコンバインなどのスマート農機、そしてKSASを活用したスマート農業に活路を見出しています。「ハード面にもいろいろ課題はあるのですが、人の確保が難しいなか、少ない人数でより多くの農地を維持できる方向に持っていければそうした状況に対応できる。スマート農機をうまく活用していくという考え方が、今のところ唯一の解決策ではないかと思います」。
アグリロボコンバインの食味・収量センサから得られたデータは、独自に行う土壌分析のデータと併せて翌年の田植作業での可変施肥に活用予定で、既に取得済のグローバルGAPのほ場管理、作業日誌の管理にもKSASを活用しています。品質と安全性を大切に生産性を高め、地域を守る八幡平地域経営公社様の農業経営は、クボタスマート農業とともにさらなる歩みを進めていきます。
●ご紹介の製品 アグリロボコンバイン DR6130A
アグリロボコンバインDR6130Aは、業界で初めて運転者監視下で自動運転作業(刈取り・排出)を可能にした自脱型コンバイン。収穫作業の軽労化と効率化・高精度化に寄与し、機械操作のストレス軽減、人員不足の補完といった面でも力を発揮。スマート農業の実現へ、大きな力となるコンバインです。
▶クボタコンバイン Agri Robo DR6130A
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