直進アシスト機能(GS)付トラクタを活用した えだまめ生産拡大へのソリューション活動 GSトラクタ+うね立てマルチ同時直播栽培は、相性バッチリ! お気に入りに追加
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クボタソリューションレポート

新潟県|

えだまめ|

直進アシスト機能(GS)付トラクタを活用した えだまめ生産拡大へのソリューション活動 GSトラクタ+うね立てマルチ同時直播栽培は、相性バッチリ!

直進アシスト機能(GS)付トラクタを活用した えだまめ生産拡大へのソリューション活動 GSトラクタ+うね立てマルチ同時直播栽培は、相性バッチリ!

農研機構中日本農業研究センター上越研究拠点が開発した「耕うんうね立てマルチ播種機による直播栽培技術」と新潟県育成早生茶豆品種の組み合わせによる技術実証が、クボタグループと連携し、直進アシスト機能(GS)付トラクタを活用して、新潟県内各地で取り組まれています。

 


 

水稲+園芸作物(えだまめ)導入に期待される
「うね立てマルチ同時直播栽培技術」

 水稲単作経営の多い北陸地域では、農業経営の体質強化に向け経営の複合化が必要です。米が農業産出額の6割を占める新潟県では、園芸重点品目を設定し、稲作経営への園芸導入に取り組んでいます。園芸の導入・拡大の重点品目である、えだまめの生産拡大や規模拡大に向けては、従来の移植栽培中心の栽培体系に加えて省力的な直播栽培の導入拡大も視野に入れる必要があります。
 新潟県、農研機構中日本農業研究センター上越研究拠点及びクボタグループ(クボタアグリサービス、新潟クボタ)は、連携して北陸拠点が2008年に開発した「耕うんうね立てマルチ播種機による直播栽培技術」(以下:うね立てマルチ同時直播栽培と略)と新潟県育成早生茶豆品種の組み合わせによる技術実証に、令和2年度から国の事業を活用し、新潟県内各地で2年間に渡り取り組んでいます。転作田において、省力的で、収穫時期の前進化や雑草対策等としても期待される技術実証の取組みをご紹介します。

「うね立てマルチ同時直播栽培」研修会を新潟県各地で開催

 各地の技術実証では、地域のえだまめ生産者等が参集し研修会を開催。研修会では、国や県の担当者からまず、うね立てマルチ同時直播栽培の概要と特徴、メリット等について説明。次にクボタの担当者から、GSトラクタの機能及びうね立てマルチ同時播種機の構造や操作方法の説明が行われました。その後、GSトラクタを提供するクボタグループの担当者がオペレータとなり、GSトラクタによるうね立てマルチ同時播種作業の実演を行いました。

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うね立てマルチ同時直播栽培のメリット

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 アップカットロータリ+うね立てマルチ同時播種機を装着することで、①耕うん・砕土、②うね立て、③マルチ張り、④播種の一連の作業を1工程で行い、大幅な作業負担の軽減や省力化が可能です。

 GSトラクタ(SL600HCQGSPC2P)の直進性を活かした、うね立てマルチ同時播種の作業(後ろをみながら作業可能)は、2年間の取り組みの中で、省力的で、真っ直ぐ、精度の高い播種作業が可能になることが実証されました。農業者や関係機関からも注目されており、省力化に加えて、収量、品質の向上・安定化が期待されています。

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実証経営者・実証担当者の声

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 竹内様:うね立てマルチ同時直播栽培の体系は、えだまめ栽培をとても省力化できます。今までの作業時間を半分から1/3以下にできるのではないかと思います。従来のえだまめ栽培の課題である水稲の田植作業との競合の回避にも役立ちます。この技術を導入するかどうかは、今後のえだまめの面積次第ですが、とてもいい実証をしていただいたと思っています。

 小黒様:えだまめの種子をマルチ穴に播種する仕組みが単純でいいですね。従来の耕うん、うね立て、マルチ、移植の体系に比べて、作業が1回でできることは、手間がかからない。大変省力的です。GSトラクタを今年から導入しましたが、とても楽でいい。GSトラクタは後ろを見ながら作業できるので、今回のような作業はとても向いていると思います。



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 うね立てマルチ同時作業と直進アシスト機能は相性がいいと思います。本技術は、精度の高い作業が求めれます。曲がると、マルチ穴への播種がうまくいかなくなったり、マルチへの土寄せに不具合が生じ、強風ではがれたりすることもあります。直進アシスト機能付トラクタで作業すれば、真っ直ぐに植える精度が高くなる上、さらに収穫作業時には、高さの調整にだけ気を配ればいいのでストレスがかからず、作業効率がよくなる効果が期待されます。



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 当県では、県育成品種の早生茶豆「新潟系14号」の作付拡大による茶豆品種の継続出荷を推進しています。本実証ほ場では、保温及び雑草の発生抑制のためのマルチ被覆と、播種作業を一工程で行うマルチ播種機を用いた直播は栽培技術について「新潟系14号」での確立を目指しています。
 昨年の実証では、マルチ被覆による収穫時期の前進や収量の安定化が確認されました。播種時の砕土率の向上が課題となっており、今年度の実証では、排水対策や事前耕の方法等についても検討していく予定です。

スマート農業実証プロジェクト 現地レポート!(PDF)のダウンロードはこちら


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