白ネギのブランド化を加速するチカラになる。 勢いのある担い手にJB13XNMが選ばれるワケとは? お気に入りに追加
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白ネギのブランド化を加速するチカラになる。 勢いのある担い手にJB13XNMが選ばれるワケとは?

白ネギのブランド化を加速するチカラになる。 勢いのある担い手にJB13XNMが選ばれるワケとは?

兵庫県豊岡市で地域を代表する新しい特産品として、今春から白ネギのブランド化に挑戦する小川様。収益性が高いことから注目を集める白ネギですが、生育期間が長く10a当たりの労働時間が長い品目の一つです。規模拡大を図るには作業の効率化は避けて通れず、なかでも生産者の負担を強いる、中間管理作業の省力・軽労化が求められます。小川様においても同様の経営課題となっており、今回これらの作業を超幅狭仕様の小型トラクタJB13XNM(モンロー仕様)で実施。シーズンを通してJB13XNMをお使いいただき、改めて感じた魅力と、指定産地を受けることを目標に白ネギ栽培に情熱を燃やす小川様の今後の意気込みをお伺いしました。

 


 

兵庫県豊岡市・Veggie de+ 小川様

重労働からの解放!複合作業で適期作業も可能に

 1回目の土寄せから約一か月後、2回目の土寄せ作業を行った7月21日。土寄せ前に行う施肥作業を、今回は薬剤散布も含めJB13XNMで一度に行うことにしました。「成長を促し、病気に強い白ネギを作ろうと10a当たり20kgの肥料を2種類使っています。今までは背負い式の散布機を担いで歩いて散布していました」。夏の暑い時期に何度もほ場を往復して行う施肥作業。1種類の肥料を散布するだけでも骨が折れますが、小川さんはその倍。前回の実証に引き続き今回も、その負担を少しでも減らそうと複合作業をしました。

 施肥機は前装タイプを使用。2台のホッパにそれぞれ別の肥料を入れて散布しました。「手散布だと2回撒かないといけませんし、合計して40キロの肥料を担いで振ることになるので大変なんです。それがないだけでもラクですし、時間も大幅に削減できました」。ハウスで栽培するトマトやキュウリの収穫に追われ、体力的にも精神的にもハードな時期。「歩いて作業するとなると、どうしても億劫になることがありました。それが、トラクタがあるお陰で気持ちに余裕を持ってほ場に入れる。ポイントを押さえた作業ができるんです」。施肥が遅れると、後に続く除草、土寄せ作業にも影響します。去年は適期を逃したために雑草に白ネギが負け、見込んでいた収穫量が確保できなかったそうです。

 また、5回実施した施肥作業は全て、GPS車速連動付き施肥機を使用しました。肥料を株元に落とし、うねの断面がM字になるよう土寄せしますが、土のかかり具合をトラクタの車速やエンジン回転数で調整することもあります。そうした場合、散布量にばらつきが生じることから、車速が変わっても均一に肥料が散布できることが大きな利点になります。「自分で振るとどうしても撒きすぎたり、逆に少なすぎたりすることもあると思うんです。生育を揃え秀品率を上げるために、均一散布は重要ですね」。

狭いうね間で作業するからこそ、作業機を水平に保つモンローは不可欠!

 生育期間中、5回の土寄せを実施した小川さん。後半の土寄せでは、作業のしづらさを感じることがありました。「うねが高くなりますし、狭いうね間を走るために車体が傾くことがあります」。小川さんが所属するネギ人生産組合では、出荷規格が直径3㎝以上と、太さを売りにしていることから、軟白部を太く長くするため、土寄せの精度は特に気になるところ。「基本的に株元に土を寄せますが、土がかからないと軟白部が短かくなったり、逆にかかり過ぎると生長点が埋まって、成長が遅れたり細くなったりするので、M字型にうねを盛ることがポイントです」。

 テクニックを要する、土寄せ作業。そこで有効になるのが、モンロー機能(自動水平制御)です。手元にあるスイッチ一つで、トラクタが自動で作業機を水平に維持。「水平になった作業機が左右均等に土をしっかり寄せていくので、モンローがあって本当に良かったなと思いましたね。馬力もあるので、多少土が重くてもしっかり揚がりますし」。白ネギは緑の葉と白い軟白部の境目がボケてしまうと、商品価値が下がることから品質を確保するうえでも、重宝する機能だと言います。

管理機などでしか作業できなかったうね間作業が、
これからはトラクタで乗ってラクに作業できる!

 中間管理作業のすべてをJB13XNM1台で行った今回の実証。これまで小川さんは、主に管理機で作業されていました。「ラクになるのは良いのですが、最初はトラクタに合わせたうね幅にするので、どうかな?と思ったんです。立てられるうね本数も減りますし」。収量にも影響することですが、不安はなかったのでしょうか?

 「ただ、大前提として売れるものが作れたんです。去年は人力でしたから、労力も時間も掛かって、やりたい時に作業できず苦労した。草に負けて、どうしても作れなくて、ほ場に行くのがイヤになってくるんですよ(笑)。それが今回、入らないといけない時期にサッとほ場に入れた。計画的に作業出来るようになって、よし、やろう!という気持ちにもなる。これなら、JB13XNMに合わせた作業体系を組んでも良いと思えました」。適期作業が可能になったお陰で、同じ面積でも収量は昨年と比べ増えたと言います。

 JB13XNMは、標準仕様のトラクタ(JB13X)に比べ後輪のタイヤ幅と外幅が狭い、超幅狭仕様のため、立てられるうね本数が極端に減るという心配がないのも大きなメリットです。

何と言ってもJB13XNMの魅力は、色んな作業に使えること!

 シーズンを通して、JB13XNMで作業した小川さんだからこそ分かる、JB13XNMの魅力を改めてお伺いしました。「やっぱり、汎用性の高さですね。色んな作業が何回もできることにメリットがあります。それも効率よく、労力を減らしてできる。作業時間も短縮できる分、他の作業に手が回せますし、面積の拡大にもつながることなので、色んな利点があると思いますね。白ネギは栽培期間が長い作物ですが、ポイントさえ押さえることができれば、しっかり獲れることが今回、分かりました。製品が出来る、秀品率が上がるということが大きくて、去年とは比べ物にならないぐらい良く出来ています。実際、組合の中でもここのほ場の出来が一番良かった。機械を入れた効果が出ています!」。

 JB13XNMで作業することで、モチベーションも上がり、栽培に自信がついたと言います。「白ネギが経営の軸になる可能性を感じます。作れることを考えると、JB13XNMがこれからの経営に必要ですね」。

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JB13XNMがあるから面積は増やしていかないと、逆にもったいない

 太く育った「TAJIMA ネギマッチョ」は、11月から収穫が始まり順次、近隣の直売所や関西圏のスーパーに卸されています。「甘味があって、柔らかいので、まずは豪快に1本丸ごと焼いてシンプルに食べるのがおすすめです。ありがたいことに、色んな所から欲しいと言う声を頂いていて、逆にどれだけ出荷できるかな?というぐらい、反響は大きいですね」。

 以前、「地元の方にも、『ネギマッチョって、美味しいんだ!』と言ってもらえることが、励みになる。農業を盛り上げ、地元へ還元したい」と、話していた小川さん。その夢の一歩として先日、近隣の小学校や幼稚園に通う子供らを招いて収穫体験を行いました。マッチョなネギに子供たちは、悪戦苦闘。小川さんにも助けてもらいながら引き抜き、友達と太さを競い合うシーンも見られました。この日収穫した白ネギは翌日、小学校の給食「和牛と出石白ネギのすき焼き」に使われました。「まずは地域の人に知ってもらって、好きなってもらいたいというのが一つ。あとは子供たちですね。僕の周りには農家を継ぐという人が少ないので、小さい頃からこういったイベントで農業に触れてもらって、どうやって作っているの?とか、少しでも興味を持ってもらえれば良いなと思っています」。こうしたリアルな学びの場が、将来活躍する担い手が生れる一つのきっかけになれば嬉しいと言います。

 「ただ農業をしているだけでは面白くないと思っていて。地域の人たちを巻き込みながら、自分たちも楽しんで、農業ってこんな面白いことが出来るんだってことを多くの方に知ってもらい、地域を活性化していくことが出来たら」と夢を語ってくれた小川さん。今後は、指定産地を受けることを目標に、規模・生産量ともに拡大予定。「JB13XNMがあるので、面積は増やしていかないと、逆にもったいないです。これで、より効率良くたくさん作れたらなと思います!」。その目標にJB13XNMが応えられることも多そうです。

JB13XNMは最近の白ネギ生産におけるトピックと言える機械

株式会社クボタ
アグリソリューション推進部
安達技術顧問

 白ネギの作付面積と出荷量は、比較的安定して推移しています。収益性が高く、注目度が高いですが、経営規模に応じた機械の選択と導入が求められます。中でも中間管理作業の中の植付け溝の埋め戻し、中耕・除草、土寄せ(埋め戻し後3回~4回)については、歩行型管理機を用いて行われ、労働荷重が大きいことから、省力・軽労化の要望が強くあります。

 JB13XNMは歩行型管理機と比べて、大幅に作業が軽労化し、作業動力的にも余裕のあるパワーが得られます。また、トレッド幅が狭いため、白ネギの130㎝程度の条間に余裕をもって入れ、作物を傷めることなく、丁寧な土寄せ作業が可能となります。さらに、土寄せ作業中にトラクタ自体が傾いた場合でも、「モンロー機能(自動水平制御)」の働きで、左右の白ネギに対して常に均等な土寄せを可能にします。

 JB13XNMに装着できる作業機として、土寄せ用の逆転ロータリの他に、防除機、施肥機、キュウホー除草機などがあります。中間管理における複数の作業を、超幅狭トラクタJB13XNMを汎用利用することにより、費用対効果を高めながら、作業の軽労化、効率化を促進します。機械導入した作業体系については、お客様の評価も高いので、普及への期待は大変大きいと思います。国が今、露地野菜生産におけるテーマに上げている、「労働生産性の向上」において、白ネギ生産の軽労化・効率化に大きく貢献するJB13XNMは、最近の白ネギ生産におけるトピックと言える機械だと思います。

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JB13XNMバックナンバー
〜白ネギのブランド化への夢を応援! 超幅狭仕様の小型トラクタJB13XNMの実力とは?〜

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