重労働のさといもの子いも分離を大幅省力化! さといも分離機現地実演会開催 お気に入りに追加
大分県豊後大野市 野菜(さといも分離)
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クボタ ソリューションレポート #55

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重労働のさといもの子いも分離を大幅省力化! さといも分離機現地実演会開催

重労働のさといもの子いも分離を大幅省力化! さといも分離機現地実演会開催

2019年11月25日、大分県豊後大野市の農事組合法人はらじり様ほ場にて、さといも分離機KNOS1の実演会が実施されました。さといも分離機KNOS1は、さといも株の掘取後、従来手作業で行われていた親いもから子いもを分離させる作業を、ほ場内で簡単に手早くできるようにする製品。台上にセットしたさといも株に対し、油圧で押圧板を押し下げることで子いもを分離させる方式で、労力の軽減効果も大きなものとなっています。

 


 

 当日は、地域のさといも生産者を始め、関係団体、市町村、野菜普及員の方々等、約30名が参加。主催者である大分県豊肥振興局から、さといも生産の現状が説明され、次いで従来のさといも分離作業(三つ又の鍬を使用した手作業)、さといも掘取作業が行われた後、さといも分離機による分離作業の実演が行われました。実際のさといも生産者の方がオペレータを務め、ものの数十秒で次々と分離していくさといもに、参加者の方々の熱い視線が注がれました。
 今回の実演により、さといも分離機を使用することによる作業の省力・軽労化、簡易化が認められたことから、当該地域における推進がさらに図られていく予定です。

大変だったさといもの分離作業が楽にできました

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 さといもは、収穫から後の作業が一番大変なんです。JAの集荷場と事前に取り決めをして、1日に何コンテナ出荷するというのは決まっています。そんな中、分離作業ですと、現在は人力で、1つ1つの株を鍬で叩いて行っています。若い人なら大した作業ではないかもしれませんが、この地域も農業者の平均年齢が70歳前後と、高齢化が進んできましたし、多い時には1日40コンテナ出荷する時もありますから、1株1株鍬で砕いていくというのも、結構大変な作業なんですよ。
 今回初めて機械を使ったのですが、操作も簡単で、油圧なので力もまったく必要なく、体が楽なのがいいですね。作業の速度も速くて、便利がいいですよ。鍬で作業すると、さといもに傷がつく場合もあるのですが、それがこの機械だとなさそうですね。今後ますます高齢化が進んできますから、いずれこうした機械が必要になってくると思います。

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今後さらなる普及に努めていきたいです

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 さといもは、ここ豊肥地域で長年作られてきた作物ですが、栽培上、手作業の部分が多くあり、新たに栽培振興をしていく中で、特に分離の部分に苦労されて辞めてしまう方もあったんです。以前からローラー型の分離機はあったのですが、機械が大きくなってしまうこともあって、導入されたのは当地でも1法人だけというのが現状でした。そんな時に今回のさといも分離機のことを知り、この形のものは初めてでしたので、是非実演して欲しいということで要望しました。
 今回実演を見させていただいて、思っていたよりスピードが速く、すぐに使えるいい機械だなという印象です。今までの、鍬で叩いたり、持上げて落としたりといった、人力で繰り返し行っていた方法ではやはり限界があるので、今後機械の力を使っていくのはいいことだと思いますね。仕上がりについても、特に表面の傷等はなく、一番大変な親と子の分離がきちんとできていたと思います。
 今回は法人の方を中心にお集まりをいただきましたが、個人の方でも60aくらい栽培されている方もいますので、今後はそういった個人の方に向けても推進していければと思っています。

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クボタさといも分離機KNOS1
現地実演会

▶さといも分離機 製品情報はこちら
https://agriculture.kubota.co.jp/product/kanren/knos1/
▶お問い合わせはお近くのクボタのお店まで
https://jp.locator.kubota.com/#Japan

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