クボタ ソリューションレポート #12
埼玉県|
平成29年度全国農業システム化研究会
スマート農業全国フォーラム
主催:(一社)全国農業改良普及支援協会
会場:農研機構 農業技術革新工学研究センター
【 耳より情報 】
❶ 検討フォーラムで、㈱クボタ飯田専務が『スマート農業の未来像』を講演❷ 事例発表で、普及指導員がKSAS導入農家の経営的効果を発表
❸ クボタの最新機械実演を実施
1. アグリロボトラクタによる無人運転
2. M7による自動操舵運転
3. 直進キープ機能付田植機
4. 農業用ドローン
5. パワーアシストスーツ
平成29年11月28日、埼玉県さいたま市の農業技術革新工学研究センターに於いて、(一社)全国農業改良普及支援協会主催の『スマート農業全国フォーラム』が開催されました。今回のフォーラムには、農林水産省、全国の研究・普及センター等の関係者約230名が参加。検討フォーラムでは、㈱クボタ飯田専務による、クボタが描く『スマート農業の未来像』をはじめとする講演や事例発表が行われ、その後、圃場に場所を移して、クボタの最新機械、有人機・無人機2台のアグリロボトラクタによる協調作業や直進キープ機能付田植機など5種類の機械実演が実施されました。
『スマート農業』は、これからの農業のひとつの方向を示すもの
農業従事者の減少に伴い、熟練したオペレータも間違いなく減っていきます。さらに、農家の経営を改善するためには、マーケットインの発想が求められ、そのためには、質と量が一定の農産物を安定して生産しなければなりません。このような課題を解決するためには、私はAIやICTが不可欠だと感じています。一方、農村、家族経営の維持という視点もあります。働き手は減り、高齢者が増えています。今後、ロボット技術やICTの活用が有効な手段となります。そういう意味で、今回のテーマである『スマート農業』というのは、これからの農業のひとつの方向を示すものだと考えています。
試験圃場に会場を移して行われた機械実演では、実演に先立ち農林水産省大臣官房の鈴木生産振興審議官が挨拶。その後、クボタのスタッフによる、①アグリロボトラクタ、②M7トラクタによる自動操舵運転、③直進キープ機能付田植機、④マルチローター、⑤パワーアシストスーツの実演が行われました。実演では、特に、有人機・無人機の2台のアグリロボトラクタによる協調作業を動画や写真に撮る普及員の方が多く、関心の高さを示しました。また、実演後は、機械を各々が実機確認しながらスタッフに熱心に質問をする姿が見られました。
『スマート農業』にトライし、労働生産性の高い農業に転換を!
現場では労働力不足で、経営規模を縮小しないといけない事例もあります。農業のどの分野に限らず、機械農業をもっと発展させていくには、スマート農業の今回のような機械、IoTを活用して労働生産性の高い農業に転換していかなければなりません。
今回のフォーラムでの実演をご覧頂いて現場に持ち帰られて、ぜひトライしてみようと思われましたら、地域の農家の皆様をまとめて頂き、県庁や国にご相談して広げて頂きたい。そして私たちもその動きを支援していきたいと思います。