農林水産省と全国担い手育成総合支援協議会が実施する「全国優良経営体表彰」の令和2年度受賞者が発表され、生産技術革新部門において、クボタファーム紅農友会が「農林水産大臣賞」を受賞しました。クボタファーム紅農友会の取り組みと、受賞のコメントをご紹介します。
クボタファーム紅農友会の取り組み
農林水産省と全国担い手育成総合支援協議会は、意欲と能力のある農業者の一層の経営発展を図るため、農業経営の改善や地域農業の振興・活性化に優れた功績を挙げた農業者を表彰しています。
令和2年度、生産技術革新部門で「農林水産大臣賞」を受賞したクボタファーム紅農友会は、富山県高岡市で水稲を中心に、にんじんや里芋、キャベツ等による複合経営を展開する農業法人です。
平成29年に株式会社クボタファーム紅農友会として設立してからは、クボタスマート農機を活用した作業の省力化、クボタ営農支援システムKSAS(ケーサス)によるほ場管理や作業進捗管理といった運営改善に加え、KSAS対応コンバインとの連携による作物の収量・食味・品質向上への取り組みなど、農業経営における先進的な生産技術の導入に取り組んできました。又、このクボタスマート農業を実践することで作業効率の更なる向上に努め、規模拡大に伴う農作業にも対応し、年々増加する貸付希望農地を積極的に受託したり、地域の担い手農家と連携し作業を受託するなど、地域農業の維持発展にも貢献されました。そういった活動が評価され、今回「農林水産大臣賞」という素晴らしい賞を頂くことができました。
>>農林水産省 全国優良経営体表彰(R2年)
クボタファーム紅農友会 山口社長のコメント
今回、クボタが進めるスマート農業を実践してきたことが評価されとても嬉しく思います。スマート農機からKSASに蓄積された作業データによって、社員各々が、それまでの指示待ちではなく、作業進捗の確認から行動の振り返り、そして、成果と反省をもとに、一つ上に伸びる計画立案を全員で行えるようになりました。省力・効率化とともに、農場の成長がスマート農業実践の大きな成果だと感じています。
いま農場では、食品安全や環境保全、そして労働環境の改善に取り組んでいます。社員全員が安心して働けて、安全な農産物を提供し続けれる、そして若い人材が引き継いでくれる、そんな持続可能な未来農業をクボタファームとして築いていければと思っています。
クボタグループとしての取り組み
クボタグループでは、『日本農業と共に歩んできたクボタの総合力を活かし、持続可能な未来農業を担い手の皆様に発信する』ことを基本テーマに掲げ、全国13ヵ所のクボタファームで、それぞれの地域が抱える様々な課題解決に貢献すべく取り組んでいます。
>>クボタファームについて詳しくはこちら
アグリソリューション推進部 小林部長のコメント
「全国で展開するクボタファームでは、それぞれの地域に合わせた栽培作物、農場運営を行い、クボタが進めるトータルソリューション提案で日本農業が抱える『経営課題』の解決を目指し取り組んでいます。
今回受賞したクボタファーム紅農友会は、スマート農業実践による経営改善に加え、地元行政への実証試験・実演取材の協力など、地域農業への貢献も高く評価されています。
今回の受賞は、クボタのスマート農業への取組みだけでなく、クボタファーム紅農友会と同じように地域農業の課題解決に取り組む、全国のクボタファームが評価されたものと考えています。本当に嬉しく思いますし、クボタファームに携わる皆さんの励みになると思っています。
2021年もそれぞれのファームが各地域で高い評価を受けるよう、クボタファームの理念のもと、活動を続けて頂きたいと考えています。」