進化したGS機能を搭載
直感的な操作で、「自動でまっすぐ」を実現



GS(直進アシスト)機能がもたらす3つのメリット
Simple
直感的な操作と優れた自動操舵機能を実現。熟練度を問わず、難しい作業がカンタンに。
Sustainable
作業の効率化により、人手不足を解消。農業経営をより持続可能な未来へ導きます。
Safety
最先端のテクノロジーが作業者の負担を軽減。安心して作業がきます。
GS機能とは
STEP1〜3の操作を行うだけで、直進時のハンドル操作が不要に。自動的に、基準線に対して平行走行を行えます。


STEP1
GSモードスイッチをON
STEP2
基準線を設定(A/B点の登録 または方位角の入力)
STEP3
直進条件※が整えば、GS操作レバーをONにして基準線に対して平行走行を開始
※3m以上直進、ハンドル(前輪)まっすぐ、進行方向が基準線と平行、GS推奨車速内で走行
STEP4
GS操作レバーをOFFまたはポンパ上げ操作で直進走行を終了
基準線の設定をもっとラクに。様々な設定方法
シチュエーションに合わせて、様々な方法で基準線を設定できます。
A点/B点を登録
始点Aと終点Bを登録することで基準線を作成します。
マルチスイッチを押して、始点Aと終点Bを登録します。

基準線入力モード
方位角(数値)を入力して基準線を作成します。
ほ場の方位角(数値)をモニタ上で入力するだけで簡単に基準線を作成できます。


GSリンク(KSAS連携)
KSAS営農コースへ入会すれば、過去に作業したほ場とGS設定値を紐付けたデータをKSASサーバーに記憶し、走行の方位角(数値)をKSAS上で管理することができます。次回以降のGS走行では方位角(数値)を再取得することなくKSASからダウンロードでき、設定時間の短縮が可能です。
STEP1

ほ場、作業種類、方位角(数値)、日付をトラクタからKSASに自動登録
STEP2

作業現場にいなくても、次回作業で使用する方位角(数値)を事前に紐づけ・管理
STEP3

事前にほ場に紐づけた方位角(数値)をKSASからトラクタに現場で呼び出し
かんたんスタート
作業開始前に「かんたんスタートスイッチ」をONにしておけば、旋回後、直進条件※が整えば、自動的に直進走行を開始します。よりシンプルに操作できるので、旋回時に慌てずに作業できます。
※3m以上直進、ハンドル(前輪)まっすぐ、進行方向が基準線と平行、GS推奨車速内で走行
設定方法は作業前に「かんたんスタートスイッチ」を押すだけ。GSモニタに「かんたんスタート」ONが表示されます。


「かんたんスタート」の操作方法


STEP1
GSモードスイッチとかんたんスタートスイッチをON
STEP2
基準線を設定(A/B点の登録 または方位角の入力)
STEP3
GSモニタの表示の通り直進条件※を整えると、自動的に直進走行を開始
※3m以上直進、ハンドル(前輪)まっすぐ、進行方向が基準線と平行、GS推奨車速内で走行

STEP4
GS操作レバーをOFFまたはポンパ上げ操作で直進走行を終了
らく直アシスト
作業前に「らく直アシスト切替スイッチ」をONにしておけば、約3m直進走行しGS操作レバーをONするだけで、進行方向に基準線を作成し、その基準線の延長線上を直進走行します。基準線の設定作業が不要で、回り耕や異形ほ場でもラクに直進作業が行えます。
設定方法は作業前に「らく直アシスト切替スイッチ」を押すだけ。GSモニタに 「らく直」ONが表示されます。


「らく直アシスト」の操作方法


都度、進行方向に自動で基準線を作成するので、毎回A/B点を登録する必要が無く、回り耕や異形ほ場でもラクに直進作業が行えます。
STEP1
GSモードスイッチとらく直アシスト切替スイッチをON
STEP2
GSモニタの表示の通り直進条件※を整えた上で約3m直進し、GS操作レバーをONにすると、直進走行を開始
※3m以上直進、ハンドル(前輪)まっすぐ、進行方向が基準線と平行、GS推奨車速内で走行

STEP3
GS操作レバーをOFFまたはポンパ上げ操作で直進走行を終了
作業効率をアップする。作業の精度向上につながる機能
簡易ガイダンス機能
※直進アシスト機能使用時のみ
GSモニタによるガイダンス機能を使えば次行程の位置合わせが簡単にでき、また無駄な重複作業が少なくなるので作業効率向上・コスト削減につながります。
旋回ガイダンス機能
●自車の中心ラインを黒、前工程の走行ラインを赤、次行程の目標ラインを橙色で表示します。
●作業幅の広い作業や、作業跡の見えにくい作業、一本飛ばし作業など旋回後ラインを合わせるだけで、ラップ幅などを均等にでき、作業効率の向上につながります。


色塗りガイダンス機能
●未作業エリアを緑、作業済エリアを青で表示します。
●同じ箇所を複数回作業すると、青色が薄くなり濃淡で表すので、作業ムラの防止につながります。

中断再開ガイダンス機能
●ブロキャスなど肥料補給で作業を中断した際、中断位置を記憶できます。
●自車の位置と中断位置が表示されるので、作業再開までの時間を短縮できます。

GSバック走行機能
うね立て作業などワンウェイ(180度旋回せずに一方向)で作業する場合、あぜ際まで戻るバック走行時のハンドル操作を自動で行います。
●作業種類を「ロータリ」または「うね立て」、作業経路を「ワンウェイ」に選択し、PTOの回転が停止中のみGSバック走行が可能です。
※GSバック走行の車速は3~7km/hです。


ラップ幅の設定
隣接耕では重複を少なくすることで効率よく作業ができます。また手動運転では難しい間接耕や斜め作業も等間隔に行えます。
隣接耕では重複を少なく

ラップ幅を小さくし効率よくほ場を仕上げます。
間接耕でも等間隔

間隔を開ける作業においても等間隔に行えるため、余裕を持った旋回が可能です。
斜め作業でも等間隔

目視では難しい斜め作業も、設定通りに等間隔で作業できます。
直進走行補正
1行程あたり90秒を超えるような作業で位置ズレが発生した場合、GS補正スイッチで簡単に軌道修正ができます。

GS補正スイッチ1回操作あたりの補正量は調整モードで変更できます。
直進アシスト使用時 | 0.5cm~5.0cm (0.5cm刻み)(工場出荷時2.5cm) |
---|---|
らく直アシスト使用時 | 0.2°~2.0° (0.2°刻み)(工場出荷時1.0°) |

GS補正スイッチ
GSをフルに活かす多彩なインプルメント

ロータリ作業

代かき作業

あぜ塗り作業
※推奨オプション:RTKアンテナキット

播種作業
※推奨オプション:RTKアンテナキット

けん引作業(排水・整地)等

施肥・防除作業
GS装備

1GSモニタ/音声ガイダンス

GS専用4.3インチカラー液晶モニタを搭載。大きな文字とイラストで表示するので、GS機能を直感的に操作できます。また、GS機能の操作方法や安全に関して音声ガイダンスが流れるので、初心者でも簡単に操作できます。
2GSモードスイッチ

直進アシスト機能を使用する前に押して点灯させます。通常の手動運転や移動の際はオフにします。
3マルチスイッチ

直進アシスト機能の各種設定や基準線の登録を、回す・押すの2アクションで素早く選択・決定できます。
4GS操作レバー/スイッチ

直進アシスト機能のON/OFF時に使用します。ハンドル左と運転席右側の2ヶ所に装備しているので、どのような姿勢でも操作しやすく便利です。
5かんたんスタート・直進/らく直アシスト切替スイッチ

らく直アシスト機能の切り替えや、かんたんスタート機能のON/OFF時に使用します。
6GS補正スイッチ

長距離での作業時(目安として2分以上)に位置ずれが発生した場合、ハンドル手元のスイッチで簡単に軌道修正が可能です。
7GS戻るスイッチ

GSモニタの表示を、一つ前の画面に戻します。設定のやり直しに便利です。
位置情報取得方式
標準装備
D-GNSSアンテナユニット

GNSS衛星と、準天頂衛星からの補正情報で位置情報を取得します。ランニングコストがかからないので低コストに運用することが可能です。
精度 | ±10~15cm程度 ※約90秒以内の直進作業での誤差 |
---|---|
ランニングコスト | 無料 |
別売オプション
RTKアンテナキット

※実物と異なる場合があります。
GNSS衛星と、固定基地局や電子基準点からの補正情報で位置情報を取得します。時間が経過してもズレが少なく高精度な作業ができ、播種、畔塗り、うね立て作業等に最適です。
精度 | ±2~3cm程度 |
---|---|
ランニングコスト | 有料(別途通信機器代、通信費、利用料等がかかります) |

GNSS(GPS、GLONASS等)衛星と準天頂衛星(SBAS)からの補正情報で位置を求める測位方式
補正情報サービス
固定基地局
基地局の補正データをデジタル簡易無線機やインターネット回線を利用して移動局(トラクタ側)に送信するシステム。
VRS
国土地理院が管理する電子基準点から得たデータを元に、サービスプロバイダがインターネット回線を通じてデータ配信するサービス。携帯電話が使用可能なエリアであればどこでも使用可能。
※お住まいの地域の通信状況や「補正情報」のサービスを受ける場合など、詳しい内容はお近くのクボタのお店までお問い合わせください。
※「補正情報(RTK、VRS)」の配信サービスを受ける場合、固定基地局の事業主(自治体、ディーラー、JAなど)、サービスプロバイダとの契約が必要です。
安心サポート機能
モニタ表示、音声ガイダンスによって直進作業中の安全作業をサポートします。
作業終了位置(あぜ)接近お知らせ機能
※直進アシスト機能使用時のみ
作業終了位置(あぜ)接近おしらせ機能を搭載。前々行程のGS機能OFF位置を記憶し、作業終了位置(あぜ)に近づくと、音声とGSモニタの表示で通知するため、作業終わりの位置合わせが簡単です。

音声ガイダンス機能
運転操作や本機の制御状態を音声でお知らせします。どなたでも安心してGSを使用できます。
手動ハンドル操作優先機能
緊急時には直進アシスト走行中でも手動でハンドル操作が可能。その状況をGSモニタの表示と音声でお知らせします。
機体状況お知らせ機能
車体が大きく傾いた時やGS可能車速から外れた時、また、直進アシスト中に運転席から離れた場合(8秒後にGS機能OFF)、GSモニタの表示と音声でお知らせします。
GPS受信お知らせ機能
GPS位置情報の受信状態が低下すると、GSモニタの表示と音声でお知らせします。

取扱注意事項
●直進アシスト機能は、以下の条件に基づき使用してください。条件外での使用は直進性能を確保できない恐れがあります。
①推奨作業:ロータリ、代かき、あぜ塗り、うね立て、播種、マルチ、ブロードキャスタ、ライムソワー、グランドソワー、サブソイラ、プラソイラ、 スタブルカルチ、バック走行(3~7km/h)
②推奨対応直線距離:300m以内(手動補正スイッチ使用)
③GS可能作業速度:0.1~10km/h(「作業種類」設定により異なります)
④推奨作業環境:平地、傾斜地(7°以内)
⑤不適合作業環境:不整地、ハウス
●作業終了後の移動時は必ずGSモードスイッチを切にしてください。
●ほ場の場所や時間帯によってはGS機能を使用できないことがあります。