刈取・脱こく・排出
脱こく、選別をつきつめる「力」 脱こく・選別能力を徹底追求した収穫力が、高精度な収穫作業を実現する。
高精度脱こくシステム
こぎ胴の長さと径を共にサイズアップすることで、作物の滞留時間を長くし「脱粒」と「漏下」を効率化。また、高さが異なるこぎ歯の最適配置で、ワラ発生を抑制しながら「ささり」ロスを軽減。また、大型脱こく機により、高ボリューム作物の脱こく性能も向上しました。
選別面積が大きく、大量のこく粒が流れても高精度に選別します。
※画像は、5条刈仕様です。
最適選別で、ロス低減。
選別面積拡大に合わせ、チャフ制御を最適化。また、トウミ回転数はチャフ開度に応じた最適な回転数に制御し、高精度選別とロス率低減を両立しました。
直径220mmの大径カッタ刃の採用により、切断能力が向上し、高ボリューム作物、長稈作物でもスムーズに処理します。
選別部の容量を拡大し分流板を追加。広くなった選別空間の隅々まで均平な風が行きわたるため、大量のこく粒も高精度に選別します。
大径主トウミ〈径380mm〉と、大径副トウミ〈径200mm〉で構成するツインファンが、最適な選別風を生み出します。
新たにカバーの形状を改良し、枝梗の混入と未処理粒の発生を低減させ、選別精度が向上しました。
※画像は6条刈搭載のもの
突起付きのスクリュの外周にコンケーブを設置したスクリュ式拡散胴※で、モミ・ワラの分離をスムーズに行い排じんロスを低減します。また、拡散胴で分離した「ワラくず」や「排じん」を排じんファンで強制吸引し機外へ排出するので、2番処理の効率が高まり、悪条件の作物でも高精度に選別します。
※5条刈はワイド拡散胴になります
湿田に、倒伏に、適応する「力」 突っ込み抑制と高精度な刈取・車速制御で、高能率な作業をサポートする。
高速、湿田、倒伏作業の突込防止
刈取部下部の2ヶ所の接地センサにより、ほ場の凹凸を感知。高速作業や湿田・倒伏での作業時も刈取部が地面に突っ込まないので安心して作業ができます。
刈取・搬送性能
刈取部の駆動に専用HSTを搭載。車速に応じた最適な刈取回転数で刈取るので搬送姿勢を良好に保ちます。
刈取HSTを高圧化し刈取駆動力を強化。高ボリューム稲の搬送能力が向上しました。
作業状況に応じて自動変速
刈取作業中にエンジンの負荷に応じて、最適車速に自動変速(増・減速)。エンジンへの負荷が大きくなると減速、負荷が小さくなると主変速レバーで設定された速度に復帰します。
ペダルを踏むだけで刈取部が回転。四隅を刈るときなどの前搬送部のカンこぼれを防止します。また、部分倒伏での引起しにも有効です。
刈取部と脱こく部のバトンタッチ部分に、刈取部と同調するチェーンを採用。刈取旋回や低速刈取時、また短稈や倒伏作物の刈取時でもカンこぼれを防ぎ安定した搬送を行います。
作物の適応範囲が広がります。刈取変速と合わせて切換えることで、ロスの低減や倒伏作物での作業能率が高まります。
右側にも株元センサを採用しました。右側で刈取したときでも、自動制御がはたらくようになりました。
付帯作業を極小化する「力」 大容量グレンタンクと高速排出でトータル作業時間を短縮する
連続作業時間が延びるので、作業能率が向上します。
大容量グレンタンクに貯留されたモミの高速排出によって、作業能率のさらなる向上を実現します。また、モミの排出可能範囲を右側前方に拡大したので、排出状況の確認がラクな姿勢で行えます。
排出方向を目視しながらラクな姿勢でアンローダの操作が行えます。また、作動速度は高速・低速の2スピードですので、排出の位置合わせがスムーズに行えます。(スイッチを軽く押すと低速で、強く押すと高速で作動します)
無線アンローダリモコン (S仕様は標準装備)
モミ排出時に振動し穀物のブリッジ現象を防止。濡れ作物でも詰まることなくスムーズに排出できます。