広範囲に及ぶ圃場の管理をKSASで解決

岩手県 成和農園様

課題

・900枚近くの圃場の特性は熟練者しか把握できていなかった
・広範囲に圃場が点在、位置誤認による作業間違いが発生

成果

・KSAS導入により圃場ごとの特性をデータベース化
・マップデータで全ての圃場を管理して作業間違いを防止

広範囲に及ぶ圃場の管理をKSASで解決

KSAS導入のきっかけを「圃場の情報と場所を一元管理できることにメリットを感じたからです」と語ってくださった成和農園の小田島様。導入前の課題と導入後のメリットについて、そして今後の活用法についてもお伺いしました。

熟練者が知る圃場特性の共有・継承に苦慮

「弊社では大小合わせて900枚近くの圃場を管理しています。枚数が多く広域に点在している為、地力がある、ぬかるみやすい等、圃場の特性も多様。熟練者は圃場それぞれの特性を把握していますが、スタッフの8割を占める若手への継承・共有が課題でした」と話す小田島様。熟練者の多くは60代。将来的に彼らが退職すると圃場の“癖”がわからなくなり、作業や収量、品質に影響が出るのではと危機感を抱いていました。もうひとつ課題に感じていたのが点在する圃場の管理。「半径約20㎞に分布しており、若手もベテランも圃場を間違えてしまうことがありました。図面に圃場位置をマーキングして各圃場に目印の杭を打っていましたが、いつまでもこれではまずいと考えていました」。

圃場の“癖”をデータベース化し、全圃場を一覧可能に

KSAS導入により、圃場ごとのデータを整理したデータベース化が進行中。小田島様は「各圃場の特性をデータベースにしていくことで、今後、若手が中心になっても作業がスムーズに進められると思います」と期待しています。圃場全体のデータについても一覧可能に。「これまでは大判の地図に手書きで圃場を記入していましたが、スタッフそれぞれがPCやスマホで確認できるようになりました」と、KSASによる圃場管理のメリットを評価しています。

作業日誌のフル活用で適切な作業間隔を実現

KSASで圃場管理がスムーズになり、世代交代へ向けての道筋を拓いた成和農園様。日常的にKSASを使うようになった今、特に便利に感じる機能は「作業日誌」とのことです。その理由は…。「粗かき、代かき、本代、田植え、落水など、作業の進捗状況か確認しやすいです。おかげで粗代と本代のスピードの把握ができ、バランスを調整して適切な作業間隔が取れるようになりました」。圃場のデータベースとマップが欲しいという思いからスタートしたKSASの導入は、作業の効率アップや適期作業の実現にも貢献しています。

収量データをもとにした栽培管理を目指す

数ある営農支援システムからKSASを選んだ理由を「KSAS対応農機からデータを取得できることが他のシステムより優れていると感じたから」と語す小田島様。取材時点で既にトラクタ、田植機はKSAS対応機を保有しており、KSAS対応コンバインの導入も検討されていました。「KSAS対応コンバインで圃場ごとの収量データを得ることで、何が原因で収量に差が出てくるのを分析して栽培管理に活かしたい」と意欲的。さらなるKSASの活用で、年々増加する面積への対応、そして収量アップに取り組みます。

KSASは、データさえ登録してしまえば後は簡単という小田島様。「最初にデータを手入力しますが、ウチは900枚近く入力しました、そこはけっこう頑張りましたね」

事務所の壁面にKSASの圃場マップを掲示。以前のマップはアナログ作業の集積であったがKSASのマップは色分けもされており一目瞭然。

スマホ版の作業進捗ではどこまで作業が進んでいるか、次の手をどう打つか等、確認、指示がスムーズに。

まずはお気軽にKSASサービスデスクへご相談ください

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