紙からデータへの移行によって 精米の価値を根拠のあるものに!

佐賀県 B様

刈取り~乾燥調製の見える化で、
根拠のある品質・価格設定が可能に!

出荷伝票で根拠のある請求ができる

10年前までは施設園芸を中心に行なってきたが、地元の中山間地の圃場が次々に耕作放棄地になるのを見かねて、稲作も事業の柱とした。
Bファーム・稲作部門での刈取圃場は、8haの請負を含め、約40ha。約10a弱/1枚で約260枚の圃場を、乾燥施設1名、コンバインオペレータ1名、運搬2名の4名で行なっている。

約5年前にKSAS対応コンバイン購入と共にKSASに入会し、2019年夏よりKSAS乾燥調製システムで乾燥機をつなげた。
KSAS乾燥調製システムを導入して社長は「今まで頭の中とノートの手書きだけの管理でしたが、今はシステムで荷受伝票まで出せるようになった。ウチはタンパク値5.5~6.5のものを、さらに二段階選別をして最終的には2mmのふるいにかけたコメで出荷しています。文字で証明できるので信頼度は高い。ウチから出す精米はブランド化しています。食感よく美味しいとリピータが増え、佐賀県だけの出荷で精いっぱい。今後は圃場を増やさないと」と嬉しい悲鳴を上げる。
今までの麦の請負乾燥では、水分が高い時は1リットルあたり100円プラスで請求していたが、システム導入後は「水分だけでなく、乾燥時間を正確に記録できるので追加請求の根拠になる」と評価する。

乾燥機の見える化でいつでもどこからでも確認できる

KSAS乾燥調製システムを導入する理由に『乾燥機の見える化』を上げるお客さまは多い。
社長もこれまでは乾燥が始まると乾燥機につきっきりにならなければならないと嘆いていた。道路脇の圃場は異物が入りやすい。一度、バネが混入していたことがあり、下のスクリューで挟まり回転せず負荷エラーで乾燥機が止まったことも。乾燥の状態がどこにいてもわかるし、エラーが出たら異常メールがくるのですぐに対応できるようになった。「寝ながら、布団の中でもタブレットで見られるのがいいね(笑)」
2019年夏にKSAS乾燥調製システムを導入したことで、社長は刈取り~乾燥調製作業の見える化の利便性を肌身で体感した。
「最終的には刈取り~乾燥調製の情報をロット単位で情報化し、収量・水分値・タンパク値だけでなく、どれぐらいの異物があったのか、カメムシや病気の状態まで、圃場ごとに管理したい」。

独自の採用システム

中山間地にも農業に熱い思いを持つ農業者はいる。社長が出会った農業者は無農薬米を生産している。「刈取りから乾燥調製、精米まで請負っています。倉庫も保冷庫もあるので全部対応してもらえると、ウチを選んでくれました。コメ作り10年足らずのウチにとって、完全無農薬米生産はとても大きな経験であり、今後の財産になります」
中山間地の耕作放棄地問題から稲作を始めたBファーム。社長は農業者を増やすことが解決方法だと考えている。そのためBファームでは5年務めると、暖簾分けする方式を採用している。親が農業者の場合は実家に戻って継ぐのも良し、非農家の場合は起業するのも良し。「だからウチはスパルタですよ。体力と根性のある人はウチにきて勉強してほしい」と笑うが、さらに「農業者間のネットワークがこれからの農業を変えていく。ネットワークがあれば協力し合える。だからちゃんと教えたい」と力強く語った。

※取材当時の内容をそのまま掲載しているため、現在のKSASとは異なる点もございます。ご了承ください。

まずはお気軽にKSASサービスデスクへご相談ください

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