JGAP取得のためにKSAS導入! 圃場管理や作業記録が楽に

三重県 M様

課題

・JGAP取得に必要な圃場管理や作業記録などの管理ツールがなかった。また、手書きの作業日誌だと従業員が書いてくれなかった。
・圃場の危険個所の確認のため、従業員と毎朝圃場まで行っていた。

成果

・圃場の管理が容易になった。また、スマホから簡単に作業記録ができるため、従業員の入力忘れがなくなり、定着した。
・KSASに圃場の危険個所を記入しておけば、従業員が自分で確認できるため効率があがった。JGAPの審査にも役立っている。

KSAS無しでは考えられなかった。“GAP” 認証取得

JGAP認証取得のためにKSASを導入したM様。
今まで紙管理ではなかなか徹底できなかった記録を付けるという作業を、KSAS導入により定着化させました。KSASを活用しJGAP取得、そして実感したメリットを語っていただきました。

JGAP認証取得、狙いは外食産業への流通確保

そもそもJGAPを取ろうと思ったのは、コメを外食産業へ流通させるための生産工程管理確立のためでした。我々の地域も農家が高齢化し、結果我々のところに農地が集まってくるようになりました。そこでこの多くの農地で作ったコメをどのように流通させていくか、どうやって消費者に届けようかということを考えた末、外食産業という結論に達しました。我々の四日市という地域には飲食店が多くあり、その需要に生産者からの直売というカタチで参入しました。そうなるといい加減な生産体系ではいけません。常に質がよくかつ安価で安全なコメを、こだわりの生産方法で飲食店ひいては消費者に届けたいと思うようになりました。これがJ G A Pの認証取得の背景です。

JGAPの要求事項に基づき整理・整頓が行き届いている

JGAPを介して生産工程を見直す

とはいえJGAPには当初興味はありませんでした。JGAPを取得したからといってコメが高く売れる訳でもありません。けれどもこれで中身(生産工程)が見えることがわかりました。作物はある意味製品ですから、その製品を作るにあたってJGAPを利用して生産工程から見直しができるというところに着目しました。何か不具合があった時にいかにフォローができるか。JGAPというシステムはそんな時に力を発揮するのだと感じています。

手書きからKSASへ 日誌作成、格段と向上

JGAPを取得するに際して圃場管理をしないといけないと聞きました。圃場マップも作成しないといけない。圃場一つひとつのリスク、危険、それらすべてを把握し記録しなくてはいけませんでした。何か良い方法はないかと模索していたところKSASという素晴らしいシステムがあると聞き即導入しました。実際使い始めると予想以上に役に立ちました。例えばJGAPでは作業日誌にいつどこで誰が何をしたかということを、必ず記入しないといけませんが、これはKSAS無しではほぼ無理だと思います。なぜならそれまでは作業日誌は手書きで従業員にさせていましたが、限界があったからです。作業日誌をKSASに変えてからは、手書きの時はよく忘れていたのに、KSASの入力は忘れなくなりました。「書け、書け」と何回言っても書かなかったスタッフがKSASではきっちりやってくる。面白い現象ですね。やはりスマホにさわるという行為になれているのでしょうね。

KSASによるJGAP管理  従業員の責任感が向上

例えば除草剤散布を指示した場合に、指示された従業員がどの機械をいつどこで何時から何時まで使用して機械を返却したかまで入力します。それを後から私がチェックします。これをすることで従業員の機械や備品の扱いが丁寧になりました。肥料や除草剤の無駄もなくなりましたね。つまり従業員一人ひとりの責任感が出てきたということでしょうか。

獲れたコメにロットナンバー トレーサビリティ対策

生産管理として行ってきたこと。そのひとつとして、コンバインで収穫、その時点で付与されているロットナンバーで管理します。収穫されたコメをダンプトラックで搬送し乾燥機に張り込みます。JGAPによってそこまで追いかけないといけないわけです。最後に出荷されるまでそのロットナンバーが付いて回ります。

作業リスクを網羅 全ての圃場に登録

作業リスクのひとつにトラクタがはまりそうなところがあるとすれば、KSASの圃場情報に「ここは危ない」「はまるよ」という注意事項を書き込みます。それによって必ず毎朝いっしょに行って「ここは気をつけなさいよ」という指示をしないでよくなりました。彼らはKSASを見るだけで大丈夫になりました。このように効率化にもつながりますが、JGAPのリスク対策に危険個所の明記が要求されています。例えば108番圃場は「用水路肩が弱い用水注意」とかね、これ全部入力してあるんですよ、どこの圃場も。我々の圃場情報には危険個所をはじめ全てのリスク箇所を、全ての圃場1枚毎に記入しています。KSASが無ければこれを手書きで、と考えると相当大変だと思いますね。

施肥量を自動計算 これもKSASの真骨頂

圃場の面積によって施肥量が変わってくるけどKSASの圃場情報には面積も登録されている。これがあるので、圃場毎の施肥量が自動で計算される。これはすばらしい。前提条件として10a当たり20キロの肥料が必要と登録しておけば自動で圃場毎の施肥量が出るので、最高。だから作業者も迷ったり「なんぼやったかな」もない。最終的に迷った時に、KSASで圃場の面積が出ますので、そうかこれは8aと思ったけれど6aしかないんだな、とその場で確認できるのもすばらしいですね。もし散布指示が間違っていたとしてもね。そういう判断が現場でできる。この施肥量の自動計算等、KSASには我々の作業を助けてくれる機能が満載。頼りにしています。

圃場情報の注意欄にリスク項目を記載

我々の理想の農業 KSASが力強い味方に

今うちが預かっているのが750筆で、もうとんでもない数です。5年後を見据えた時、もしかしたらそれが倍になっているかもしれない…。そんなことを想定したとき、このKSASを利用して筆数が増えても同じような管理ができ営農面での強い味方となる、という理想を描いています。KSASで筆数がどれだけ増えようが同じやり方でいけるというのを期待しています。また管理面もそうですが、面積が増えることに対して従業員をもっともっと増やして、従業員の意識レベルを上げることも目標のひとつです。そのためにどんどんKSASを活用していきたいと思います。例えば新人さんがICTを利用して、熟練並みの技術を発揮できるというふうにつなげられれば、どんどん取り入れていきたいです。

※取材当時の内容をそのまま掲載しているため、現在のKSASとは異なる点もございます。ご了承ください。

まずはお気軽にKSASサービスデスクへご相談ください

注目の記事

よく一緒にみられている情報