食味収量コンバインとKSASで リスクマネジメントした美味しいお米生産

岡山県 Y様

栽培履歴の積み重ねが失敗を防ぐ

KSASでリスクヘッジ
天候に左右される農業に対し
KSASから導き出した数値を活用!

収量の予測、検証をするためにKSASのデータを活用。想定の目標値より大幅に下げないリスクマネジメントが可能に。そこで培われた味に対する自信と農業に対する姿勢をお客様へ届けます。

食味センサに惹かれて加入

以前は別のシステムを使用していましたが、その仕組みがシステムとして不安定だったこともあり、夏の気温で体に負荷が掛かる中、システムを使いこなす所までは余裕が出ず…、そんな時にKSASと出会いました。自分たちが作った一番美味しい作物を選定した上で食卓に届けたい…、そういった思いを実現することができる『食味センサ』にまず惹かれました。そこから、栽培履歴や農薬の数値などトレーサビリティに対する有用性に着目していきました。

食味・収量センサで選別工程がラクに!

PFコンバイン(食味・収量センサ付きコンバイン)で刈取ることで、食味・収量値を知ることができます。良いロットは販売に、数値が低いロットは飼料米や加工米に回すことができると、そのデータを整理しながら販売先も変えていくこともできる。刈る段階で既に分かっているということが大きなメリットとなり、良いお米ならこの乾燥機に、そうでないものはこの乾燥機にという仕分けも可能です。お米の品質を仕分けしないまま販売するのでは無く、品質の整理をした上で販売を徹底できる様になりました。

刈取られた米を分別し、乾燥機も分けて入れる

自信をもって価格を決められる

本来なら玄米の状態になって初めて数値を調べられたものが、前もって分かるので凄くありがたい。圃場で刈取って乾燥機へ持ち帰るまでに、ある程度選別のイメージが固まります。農業で私たちが一番怖いと思っていることは、品質で分けずに売ってしまうこと。そこにリスクがあります。きちんと品質の上下を把握し、区別したものを販売することで、自信をもって自分たちの価格を決められるようになる。農業では多種多様さまざまな問題と向き合う必要がありますが、味と価格には自信をもってお届けすることができるようになりました。

お客様の要望に添ってお米を育てることが可能に

KSASを使うことで、以前より正確に食味をコントロールできるようになりました。食味の良いものだけを集めることができるようになれば、次はターゲットを絞ることもできるようになります。量や精米の品質に応えるだけでなく、お客様の要望に添って調節した施肥量のお米をつくることができます。最終的には販売先までイメージしてお米の生産を管理したいと考えています。

KSASを使ってリスクヘッジ!

農業は天候によって左右される場面が多い為、お米の作付け時には天候がどの様な傾向であっても対応できるように、あらかじめ施肥量多め・少なめの2パターンを準備しています。リスクマネジメントの一環ですが、同時に収穫する全てのものが想定の目標値より下がりすぎる事態を防ぎます。その予測・検証をするためにも、食味・収量センサのデータは欠かせません。そこで得たデータを整理することで、高温年であれば施肥量多めを見越し、低温年にはタンパク含有量が上がりすぎないように配慮するということもできるようになりました。

KSASなら農業に対する姿勢を見える化できる

お客様に商品を買っていただくためには、私たちが商品に込める想いを視覚的に伝える必要があります。栽培の工程管理は一つひとつが小さく、時に見えづらい。しかし、そこで積み上げたものを目に見えるカタチにすれば、お客様の心にしっかり届きます。お客様に私たちの想いを届けるために、私たちを応援してもらうためには、演じてでも精一杯農業に携わる姿勢を見せなければならない。そのためにもKSASは大変有効です。

広域をカバーできるのはKSASだけ!

私たちが管理する圃場から得られるものは、作物だけではありません。生育を分析した結果から栽培の傾向やヒントが得られます。KSASで得られるヒントは私たちにとって凄く大きなものであり、小麦の生産量にお米で勝とうとする意欲も涌いてきます。現状、全国的に広域で使え、全体のデータを総括して見られる仕組みはこのシステムだけだと思います。

お米づくりの自信を支えるのはKSAS

売りやすいもの、お買い求めいただきやすいもの、食べやすいものを求めるためには整合、食味値の計算が欠かせません。お米の自信作『朝日』『陽の光』『きぬむすめ』は、炊飯しやすく、美味しく感じてもらいやすいことを意識している品種ですが、整合・たんぱく食味値の計算にはKSASで導き出した数値を頼りにしています。お客様に喜んでもらいやすいものをつくれば、その分幸せをお裾分けいただく機会も増えます。そして、それが次の作付けへの励みと自信に繋がります。

目標をもち続けることは農業にとって大切なもの

農業を続けていくためには、目標をもち続けることが大事だと考えています。KSASで管理すれば、目標とする次の数値も割り出し易いし、その数値を示すことで市場に眠るニーズをもっと引き出せると思います。KSASでデータを蓄積して、『つくってほしい』と言われたものをつくれるようになれば、それはもはや生きがいに繋がります。

データベースを検証してマニュアルを作りたい

お米ができあがっても、その味が分からないまま売ることはリスクになると話しましたが、栽培の履歴が見られないこともリスクに直結します。しかし、KSASを使うことで作付計画やその実績など、去年・一昨年とデータを検証することができ、またそれを見比べられることが力強いメリットとなりました。将来的にはこのデータベースを使って、私たちの農業を具現化するマニュアルを作りたいと考えています。

KSASで圃場の価値や農業の価値そのものを高める

これからの日本農業は、規模拡大だけで先が明るくなるとは思えません。地域とともに綺麗な田舎の圃場を維持・管理することも、農業全体としての商品価値を考えれば大切な要素だと思います。その圃場の管理情報を表・グラフなどの視覚化された情報にして、スッと生産者に届けてくれる仕組みは今のところKSASしかないと思います。私たちは規模拡大だけに捕らわれず、お客様との共感部分をもっと増やし、売れる分だけつくれるようになりたい。そのためにKSASの数値を元にして、新しい基軸の考案や新ブランドの立ち上げにもチャレンジしていきたいと考えます。

※取材当時の内容をそのまま掲載しているため、現在のKSASとは異なる点もございます。ご了承ください。

まずはお気軽にKSASサービスデスクへご相談ください

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