手書きからの開放で、 休日出勤をなくしてくれたKSAS
鹿児島県 G様
課題
・他社ソフトを利用していたが、入力が難しく従業員に定着しなかった。
・トレーサビリティを紙で管理していたが、管理が大変で休日に対応することもあった。
・指示をだしたことしか従業員がせず、やらされ感があった。
成果
・入力がスマホで簡単にできるので、従業員が利用するようになった。
・紙管理からスマホ入力、パソコン管理できるようになったので、管理業務が格段にラクになった。
・KSASを使って自分で作業の管理をするため、従業員が責任感を持つようになった。
KSASと一緒なら、農業に対する想いを実現に近づけてくれる
KSASを導入することで、トレーサビリティを用紙管理からKSASの管理へ変換することに成功。
そこに生まれたのは、休日出勤の低減、農業に対する責任感の醸成と、コスト削減の精度を高める意識。
より良いシステムを探していた
専務:以前は別の営農支援システムを使用していましたが、入力が難しく自分以外の社員には使いにくいものでした。その為、他のシステムがあれば試したいという気持ちをいつも持っていました。ある日トラクタの実演機をお願いしたタイミングで、クボタさんに『もし良いシステムがあれば教えて… 』と話すと、『うちやってますよ!』と言ってもらえた。宣教師にだまされたつもりで(笑)KSASをとりあえず触らせてもらうと、自分で入力するのも簡単。『多分これなら皆できる!』と直観的に判断しました。
今まではトレーサビリティの管理書類で書庫が占領されていた
導入前から大切にしてきたトレーサビリティを格段にラクなものへ
専務:KSASに限らずICT農業といわれる今の時代は、生産履歴を必ずお客様から求められます。いわゆるトレーサビリティというものです。“何かあった時のため”ではありませんが、施肥や散布などの情報をいつでも提出できる体制にしています。棚に保管してある大量の紙媒体をご覧いただければ分かるのですが、これまでは紙ですべてを記録しており、それは骨の折れる作業でした。“土作りから食卓まで”KSASを導入する前から大切にしてきたトレーサビリティですが、大きい業者さんであれば食の安全にこだわる分、使える農薬や散布回数にも制限がかかり、管理条件も厳しくなる。そういった要求に対する管理業務もKSASを使うことで格段にラクになりました。
休日出勤を無くしてくれたKSAS
部長:KSASを導入してから大きく変わったのは、休みの日に仕事に来る必要が無くなったこと。以前は生産履歴や圃場管理など、全てが手書きだった為に、どうしても仕事が終わってから細かく書くことができませんでした。そこまで余裕がなかったんですね。突発的なトレーサビリティの報告要請に対応するには休みの日に補填することが少なからずありました。今は皆、情報を簡単にパッとスマホで入れられるようになり凄く助かっています。一日の仕事が終わった後、皆で振り返って話す機会も多くなり、現場からKSASの導入をありがたがる声が多く寄せられています。
“やらされ感”から、“責任感”への転換
部長:KSASを導入したことで、皆が少しずつ農業という仕事に以前より興味を持ちはじめていると強く感じています。KSASを使って自分で管理をするということは、そこに責任が生まれるということです。そうすることで、『やらないといけない、やらされている』という感覚から、『自分たちがやらないと』という考え方に変わってきているんじゃないかと思います。
“農業は大変な仕事”その大変さを少しでも減らすために
部長:農業ってやっぱり大変な仕事だと日々思いますが、その中で少しずつでもその大変さを軽減し、効率良くしていければと考えています。KSASを導入したことで一人あたりの作業時間は減少しましたし、かなり楽になったと思います。
“導入して良かった”と一番実感するのは『圃場マップ』
専務:導入して良かったと一番実感したことはやはり圃場マップ。それは打ち合わせスペースで、色分けされた圃場をパッと視認できて、皆がそれを直ぐに理解してくれる所ですね。やっぱり仕事の話をするスピードと飲み込みが早くなりました。モニタで見える分、日々の仕事の話題も盛り上がり、年配の方とも情報を共有し易くなる。人間ですのでミスはつきものですが、KSASを使うことで情報共有ができ、ミスを事前に防ぐことができています。
皆で確認することがミスの予防につながる
KSASを導入することで変わった社員の意識
専務:KSASを導入してから社員の意識が変わったのは、特に農薬に関する部分です。様々な農薬がある中、特にハウスのトマトやイチゴには抵抗性を考慮して回数や種類を分ける。その時、『何の農薬か、何倍で希釈するのか』自分から意識して聞いてくれるようになりました。
今までは指示を待って、その通りにしたら終わりでしたが、正確な名称を覚えたり、次の行程を確認したりするようになったのは、自分がそこに責任を持って入力するようになったからです。学校で言うと、勉強後の復習でさらに理解が深まり、その理解が次の新しい方面への興味を湧かせ、どんどん意識が高くなるイメージです。入力することで知識が深まり責任も生まれ、そこから農業に対する意識が高まる…、思わぬ波及効果です。
機械を大切にする為にもKSASは有効
専務:機械はやはり乗り手によって、長持ちもすれば壊れもする。日々の乗り方やメンテナンスひとつとっても、診断機能で警告や部品の交換時期を知らせてくれるので機体の管理がしやすいです。運転はできても大掛かりな整備を実際にはなかなかできない為、細かい部分に対する整備イメージは持ちにくい。しかし、KSASでオペレータの動きやクセを可視化することで、運転の意識は変わります。意識が変わればおのずと機械を能率化することも、長持ちさせることも可能だと思います。
機械稼動情報が予防保全につながる
コスト削減の精度を高めるために活用方法を増やしたい
専務:今後KSASに期待するもののひとつとしては、いかにコストを落とせるかということ。その為にデータベースを蓄積して、使う必要のある部分にのみ投資を考えていきたい。同じ圃場でも収穫物の大きさがかなり異なることもあります。良い畑の状態を保てているかどうか、1年毎に毎年データを蓄積できるというのは、凄く良いことだと思います。スムーズな経営をするために圃場の適正化を図る、この辺りをもっと掘り下げた形にしていきたい。そしてこの生産記録をカスタマイズして出力し、今後さらなる生産効率を上げるべくフル活用していきたい。農業と向き合う時間を増やし、農業への意識を高めるために。
※取材当時の内容をそのまま掲載しているため、現在のKSASとは異なる点もございます。ご了承ください。 av