食味・収量アップのため ざっくり管理から圃場1枚ごとの管理へ
茨城県 H様
KSASサービス開始前から求めていた営農支援システム。
コンバインとの連携で食味・収量の把握により改善の糸口が見えました。
課題
・ざっくり感覚でしか圃場1枚ごとの収量がわからない
・1日の作業量把握のため、面積を電卓で計算していたが、作業量の把握が難しかった。
成果
・圃場1枚ごとの結果が数値で分かり、実際の感覚とは違っていた。翌年の施肥調整に活用できる。
・KSASで圃場面積の把握も作業の指示も簡単にできるようになった
コンバインと連動 これが魅力!
KSASには去年の6月サービス開始になってすぐに加入しました。実は加入前から、息子が大学で電子工学をやっていたので、農作業の管理ソフトを作れないか、電子マップを使って作業管理ができないか、という相談をしていました。それほどほ場管理・作業管理の電子化を求めていました。 そんな折、クボタからKSASを紹介してもらいました。クボタのシステムはコンバインと連動しているというところが気に入り、KSASを導入しました。

これからは、数字で見られる農業
何百枚とあるほ場、その1枚1枚がどれだけ収量があるのかがわからないわけです。今まではざっくりこれくらい穫れた、という感覚で捉えていました。クボタのKSASはほ場1枚ごとに収量・食味の管理ができる、それが良い!翌年の施肥調整で収量を確保したかったから、これが導入に踏み切った理由です。これは見える農業というか、数字で見られる農業。数字で見える化するというのは私にとっては非常に魅力です。

KSASでこんな発見も!
例えばこのほ場はたくさん穫れているのに、隣のほ場は穫れないなと思っていたことがありました。でもそれは思い込みでした。逆にここは穫れる田んぼだと思っていたのに、全く穫れていなかった。これはKSAS対応コンバインで刈り穫って初めてわかったことです。目標は反収9俵です。そして品質をキープするのも目標です。
収量は上げる タンパクは下げたい
請け負っているお客様に、収量と食味を教えて欲しいと言われたのでKSAS対応コンバインで測ってみると、収量が多いが、タンパク値も高いことが分かった。このようなデータをもとに、施肥の調整をしていきたいと考えています。まだ田植機はKSAS対応ではありませんが、肥料散布する際に調整していきたいと思っています。
ムダな肥料は撒かない
今までは肥料を増やそうとしたら、その請け負っている人の田んぼ全部に同じ量を増やしてきました。KSASを導入しデータを見たらこれではいけないなと思うようになりました。数字もそしてグラフもこうして出てくるので、これではまずいと気付かされました。肥料を撒く量もKSASで判断して減らしていくことで、大きなほ場ほど低コスト化になっていくと思います。
1日の作業量 KSASで把握
刈取りも作付けも、1日の作業量が把握しづらかったですが、KSASが記録してくれるので重宝しています。今までは全部の田んぼの面積を電卓をたたいて計算していました。それがなくなっただけでもだいぶ楽ですね。KSASでの作業管理は水稲だけではなく、すべての作物にも使えると思いますよ。
事務所で確認 現地出向かず
農協の方から刈取り作業を依頼されるケースもありました。地図を持って指示をされましたので、我々はその場でKSASのマップと照らし合わせて確認をしました。わざわざそのほ場まで行って確認をする必要がないのでずいぶんと助かります。実際の作業の時もスマホを持たせて刈取りをしますので間違いなく刈ることができます。
水分量に合せた乾燥スケジュール
1枚の田んぼのどの辺を今刈り取っているのか作業の進捗状況がリアルタイムでわかるのも大変助かります。例えば乾燥機のスケジュールに合わせて、オペレーターの方に今日はここをこれくらい刈ったらいいよと言う指示を与えて作業してもらったこともあります。乾燥機がいっぱいなのに刈り取って搬送して困ったこともありますが、そんなことが回避できるので非常に重宝します。うちは近い将来、水分含有率に合わせて乾燥機を使い分けて行こうかと考えています。そんな構想にもマッチしたシステムだと感じました。
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将来的には水分量で乾燥機を使い分けたい。
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収量が上がると、タンパクも上がる傾向があった。
※取材当時の内容をそのまま掲載しているため、現在のKSASとは異なる点もございます。ご了承ください。