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発酵鶏糞散布を取り入れて、昨年までの
3分の1に肥料代のコストダウンを図っています

全ほ場にあぜ塗りを行って漏水を防ぎ、
発酵鶏糞散布を取り入れて、昨年までの
3分の1に肥料代のコストダウンを図っています

  • 福井県丹生郡越前町 / 農事組合法人みずほ 理事長 清水 則雄さま
  • 水稲18ha 内、鉄コーティング直播7.8ha(コシヒカリ3ha・あきさかり3ha・タンチョウモチ1.8ha) 大麦:9ha、そば:6ha、大豆:3ha 農作業受託:5ha
  • 栽培管理
  • 福井県
  • 農事組合法人みずほ 理事長 清水則雄さま
  • 2016/04/12

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今年最終のコーティング作業から10日あまりが過ぎ、うららかな陽気に恵まれた3月31日、あぜ塗作業と、ブロードキャスタによる発酵鶏糞散布を行う「農事組合法人みずほ」の皆さまをほ場にお訪ねしました。「みずほ」さまでは、全てのほ場であぜ塗りを行って漏水を防ぎ、また、今年から土壌改良に発酵鶏糞の粒状肥料を全面的に取り入れ、大幅なコストダウンを図ると共に土壌の窒素・リン酸・カリウム分を補給しています。

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 除草効果を高めるためにも特に直播ほ場では、
 あぜ塗りが重要な作業です

うちの集落は、後ろが山で川に向かって高低差があります。あぜ塗りをしないと隣のほ場に漏水するので、水稲に関しては全てのほ場で実施していますが、直播のほ場では特に重要な作業です。あぜ塗りによって除草剤を散布した時の水もちを良くして雑草の発生を抑えるのですが、漏水してしまうと雑草が生え、2度、3度と除草剤を散布しなければならなくなる。雑草が出ると、どうしても稲が細くなり収量が落ちますからね。除草剤散布の回数はできるだけ少なく抑えてコストダウンを図りたい。そういう経済的な面も考えています。また、最低3年に1度ずつ全ての圃場にレーザーレベラーをかけていますので、その均平効果とあぜ塗作業の相乗効果で雑草の発生を防いでいます

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あぜ塗りは土があまり湿っていても乾いていてもだめで、黒っぽく少し湿っているぐらいがちょうどいい。作業は秋に行っても良いのですが、そうすると土が乾きすぎてひび割れを起こしてしまうことがあり、やはり、この時期、荒起こしを始める前に実施するのが漏水対策としては一番効果があります。あぜ塗りは1度だけで、1年間は大体効果が続きます。時期は3月下旬から4月初め。できるだけ毎年行っています。

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発酵鶏糞で窒素、リン酸、カリウム分をバランス良く補い、
コストも昨年までの3分の1以下に抑えました

肥料に関しては、直播も移植も同じ施肥設計です。あぜ塗りの他に荒起こし前の作業として、ほ場に有機質肥料を施用しています。肥料に発酵鶏糞を取り入れたのは、経済性と養分補給の二面からの理由です。昨年まで使っていた肥料は、成分で窒素が20%、リン酸が3~5%、カリウムが4~5%とリン酸とカリウムがとても少ないもので、また、有機窒素が全窒素分の20%入っており、さらに補充用のリン酸と併せて非常に高くついていました。本来なら不足分は土壌改良剤でリン酸とカリウムを入れていければ良いのですが、私は何か窒素分の入った安い資材で、不足分を補充することができないかと考え、今年から発酵鶏糞を取り入れて、全ほ場で散布しています。

発酵鶏糞は、養鶏農家の2次産物みたいなものですから価格が安い。それを粒状に加工してもらっていますが、昨年までの3分の1以下の価格です。昨年、養鶏農家とお話をしたところ、「発酵鶏糞はいくらでもお分けします」とのことでしたが、加工作業をしているところは少ないので、現在、JAを通して仕入れています。ペレットや粒状に加工してくれるところがあれば、将来、直接契約をして、さらにコストダウンを図ることも考えています。

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今の時期が土づくりには最適
昨年並みの収量確保を目指します

散布量は、あきさかりが10a当たり130㎏、コシヒカリは65㎏を目安に撒いています。コシヒカリはどうしても倒伏しやすいので、窒素分を少な目に抑えているのです。播種時には、窒素20・リン酸10・カリウム10の化成肥料を側条施肥します。これも知り合いの資材屋さんと相談して、オリジナルに無印の化成肥料を作ってもらい、コストダウンにつなげています。肥料に関しては、全量基肥施用として、全部の品種に同じ肥料を使いますが、今まで生育途中に入れることはなく、だいたいそれで足りています。でも、天候によっては足りなくなるかもしれませんので、この場合、7月末から8月上旬に穂肥を施用するかもしれません。

窒素分を入れたり、土に空気を入れたりと、土づくりをするにはこの時期が一番良い。作物をつくるには土づくりが非常に重要と考えており、昔の人が考えてやってきたことを、我々も見習ってやっているんです。今年の栽培もいよいよスタートラインに立ちましたが、成績の良かった昨年並みの収量は確保したいので、頑張っていきたいと思っています。

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地域の土壌に適合し、経営面でも大きなコストダウンに
つながる肥料設計です

㈱クボタ アグリソリューション推進部
齋藤 祐幸 技術顧問

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「農事組合法人みずほ」さまはリン酸・カリウム分が不足している地域の土壌をよく知り、土壌改良剤の代わりに本年から発酵鶏糞を投入して補充し、地力の向上を図ると同時に経費節減につなげていらっしゃいます。発酵鶏糞の形状は完全なペレット状ではありませんが、いわゆる紛状の細かい形状ではなく、ブロードキャスタで散布できる粒状のものを使用。価格も非常に安く、春作業に使用するならこの位の大きさのもので十分です。

 発酵鶏糞の成分には窒素分もあり、コシヒカリに関してはあきさかりの半量(65㎏/10a)と少な目に散布されていますが、散布した後、すぐに耕うんしないので、窒素成分はかなり揮散してしまいます。なので、播種同時に散布する基肥は、窒素20・リン酸10・カリウム10と発酵鶏糞の窒素量は考えない成分構成のものを使用されるそうです。この肥料代も合わせて昨年までの3分の1と非常に経営効果は高いです。 

春作業の段階で、あぜ塗りでほ場の漏水を防止し、水管理を容易にして除草剤の効果を高める。そうすることで新たな除草剤散布作業や水管理の作業の省力化を図り、総作業時間の短縮、作業効率の向上につなげようという、非常に合理的な経営内容です。

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