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湛水直播の新技術として注目が集まる 無コーティング種子の代かき同時浅層土中播種栽培 愛称は「かん湛!」

最新技術実証2021/08/24

秋田県

クボタソリューションレポート

農研機構 東北農業研究センター

〜湛水直播の新技術として注目が集まる 無コーティング種子の代かき同時浅層土中播種栽培 愛称は「かん湛!」〜

湛水直播の新技術として注目が集まる 無コーティング種子の代かき同時浅層土中播種栽培 愛称は「かん湛!」

水稲の担い手不足に伴う大規模化が急速に進む中、省力化を考える上で欠かせない直播栽培。近年、さらに普及が進んでいます。鉄コーティング湛水直播が主流ですが、さまざまな新技術も開発されています。中でも、農研機構東北農業研究センター(以下、東北農研センター)が開発した「水稲無コーティング種子の代かき同時浅層土中播種栽培」(愛称 かん湛!)に注目が集まっています。
そのような状況の中、5月12日に、秋田県大仙市の池田武様の水田において、「直播栽培の実証ほ場現地検討会」が開催されました。

「かん湛!」とスマート農業技術を組み合わせて実証

 本実証は、東北農研センターと大仙市が共同で実施しています。「かん湛!」に加え、クボタ直進アシスト機能付トラクタで高精度に播種し、スマートフォンと連動した自動水管理装置を用いて適切な水管理を行うことにより、省力的で安定的な水稲の直播栽培が可能であることを示すねらいがあります。
 実証ほ場は、2筆合計で128a、品種は「ゆみあずさ」を用いて行われました。参集した生産者や関係機関など44名が見守る中、播種作業は円滑に進み、検討会は大いに盛り上がりました。

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実証担当者の声
「かん湛!」は無コーティング種子を、トラクタで
代かきと同時に播種する簡単な湛水直播です

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 「かん湛!」は、種子のコーティングが要らず、発根を促した種子(根出し種子)またはハト胸の催芽種子を、トラクタで仕上げ代かきと同時に播種する湛水直播栽培法です。
 種子の準備がとても簡単で、コーティングに係る労力や資材が削減できます。また、トラクタに代かきローターを装着し、専用の播種機(石井製作所製)で播種を行いますが、一人で作業でき、代かき作業と播種作業を同時に終了することができるので、とても省力的です。出芽は鉄コーティングに比べてやや早く、出芽率はほぼ同等です。今年は、東北を中心に全国200ha 以上の取り組みがなされていると見込んでいます。根だし種子の方法や、詳しい栽培技術を公開していますので、ぜひご覧ください。また、ご興味をお持ちでしたら、お気軽にお問い合わせください。

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湛水直播の最新技術とスマート農業技術を組み合わせて
実証に取り組んでいます

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 高齢化や担い手不足がさらに進み、担い手の経営規模が拡大していますが、育苗ハウスの増設は厳しい状況です。いかに低コストに収量を上げるか考えたとき、この直播は非常に有効な技術ではないかと考え、2017年から市として実証調査を展開することとしました。直播には、精密な播種や水管理が大切ですので、今年は、直進アシスト機能付トラクタや自動水管理装置など、スマート農業技術を取り入れて、安定栽培を担保しようというねらいで取り組んでいます。地域全体で所得を確保していかなくてはならないので、さまざまな技術を積極的に取り入れていきたいと考えます。

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実証経営者に聞く
昨年度の収量実績は約600kg/10a
鳥害を防ぐ水管理と多収品種で、さらなる多収を目指します

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 育苗ハウスも老朽化してきて、育苗をこれ以上増やせない中で、直播に期待を寄せています。昨年は、一部に鳥害もあったものの、「ゆめおばこ」で約600㎏の単収があり、非常に良い感触をつかみました。今年は、鳥害を防ぐ水管理と、多収品種「ゆみあずさ」で、さらなる安定多収をめざしてがんばりたいと思います。

直進アシスト機能付トラクタだと、
自動操舵なので、ストレスなく作業できました

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 アスパラガスや産直用野菜を生産しながら、池田さんの稲作のお手伝いをしています。今回の代かきしながらの播種作業では、種子がちゃんと播かれているか、代かきはきれいにできているかなど、いろいろと気を使うところがあります。直進アシスト機能付トラクタだと、操舵以外に気を配ることができるので、ストレスなく作業できました。作業幅のオーバーラップもしっかりとコントロールしてくれるし、マーカーもいらないので、とても楽です。一度経験すると、これ以外のトラクタは乗りたくなくなりますね。「かん湛!」は、技術が確立していけば、これからどんどんやっていきたい技術です。

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クボタからのご提案
「かん湛!」+直進アシスト機能付トラクタで、
さらなる省力・高精度播種を提案

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 「かん湛!」は、トラクタで湛水直播を行うことができるということは、とても新鮮に感じます。今回は、直進アシスト機能付トラクタを組み合わせることで、オペレーションのしやすさと作業精度の向上を図る提案ができたのでないかと思います。これからも、ユーザー様の課題に応えられるよう、クボタの強みを活かしながら、新技術に積極的にチャレンジしたいと考えます。

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「かん湛!」は、労働力不足や繁忙期の作業集中などの
課題解決につながる技術です

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 「かん湛!」は、種子の準備や播種作業がとても簡単にできる技術です。小型・中型のトラクタを用いるので、取り組みやすいということも大きなメリットです。
 精密な位置情報をもとにした自動操舵や自動作業を組み合わせれば、さらに取り組みやすい技術になると思います。これから各地で実証を重ねて、栽培体系を確立していけば、労働力不足や作業ピーク時の多忙といった課題の解決につながる技術ではないかと、大いに期待しています。

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スマート農業実証プロジェクト 現地レポート!(PDF)のダウンロードはこちら


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