1. HOME
  2.   >  最新技術実証
  3.   >  KSASを中心にスマート農機をフル活用 中山間地域でスマート農業を推進

KSASを中心にスマート農機をフル活用 中山間地域でスマート農業を推進

最新技術実証2020/05/14

スマート農業加速化実証プロジェクト

岡山県

クボタ ソリューションレポート #54

岡山県赤磐市

〜KSASを中心にスマート農機をフル活用 中山間地域でスマート農業を推進〜

KSASを中心にスマート農機をフル活用 中山間地域でスマート農業を推進

 「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」として、スマート農機の実装、その積極的な活用等に取り組む赤磐スマート農業実証コンソーシアムは、去る10月18日、赤磐市中央公民館で実証内容についての室内研修会、次いで実証農場である株式会社ファーム安井のほ場を会場に、実際にスマート農機を使用した現地研修会を行いました。

【 耳より情報 】

❶ 農業経営支援システムKSASにより、栽培に関わる情報管理が容易に行える
❷ 上記のKSASを含むスマート農機の活用により、作業の徹底した効率化が図れる

 「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」として、スマート農機の実装、その積極的な活用等に取り組む赤磐スマート農業実証コンソーシアムは、去る10月18日、赤磐市中央公民館で実証内容についての室内研修会、次いで実証農場である株式会社ファーム安井のほ場を会場に、実際にスマート農機を使用した現地研修会を行いました。
 当日はあいにくの雨模様の中、コンソーシアムのメンバー等多くの方が参加し、スマート農業に対する期待と注目の高さがうかがわれました。

室内研修会:
●実証課題について
●農業経営支援システム(KSAS)の紹介
●講演「衛星リモートセンシング技術を活用した営農支援」
●収入保険について

現地研修会:
● アグリロボコンバイン DR6130A《実演》※
 ※雨天のため刈取実演は行わず、実機と映像を使用した製品説明を実施
●アグリロボトラクタ SL60A《実演》
●KSAS乾燥システム《実演》
●GS田植機 NW8S-F-GS《展示》
●ほ場水管理システム WATARAS《展示》
●リモコン草刈機 AJK600《展示》
●農業用ドローン MG-1SAK《展示》

中山間地域の実情に合ったスマート農業技術の実証・導入を目指して

画像を拡大

 私は農業法人と農産物直売所を経営しているのですが、生産の一方で販売を手がける中で、実際に接するお客さまの声というものを大切にしてきました。お客さまの声に耳を傾け、どうすればお客さまに喜んでいただけるか、ということを考えて始めたのが、食味計でエリアごと、ほ場ごとのお米をサンプリングしてチェックすることでした。栽培したお米の良し悪しをデータとして把握した上で、それをどう販売していくのかを考えるようになったんです。ただ、すべてのデータをそろえるというのは、その時点では難しいことでした。
 そんな時に知ったのが、クボタさんの農業経営支援システムKSASでした。これを活用し、ほ場、エリアを定めて施肥を均一にし、翌年はほ場ごとで施肥し分けるという試験を2015年から2017年の間行って、すべてのほ場のデータというところまではいかないものの、データ採取を進めていたんです。そのようなところに今回の実証プロジェクトのお話をいただき、私の目指すものと重なる部分もありましたので、是非チャレンジしたいと思い、コンソーシアムの立ち上げ、実証プロジェクトへの参加へと至りました。

スマート農機の活用範囲をさらに広げていきたい

 お客さまに喜んでいただくことを第一に、データを集めることから始めた経緯もあって、私の考えるスマート農業というのは、データを取得し、それを参考にして、翌年からのPDCAサイクルを構築していくことでした。その点で、KSAS対応コンバイン、KSAS乾燥機システムによって、刈取りから乾燥まで一貫したデータが取得できるということについては期待しています。
 さらに、今回の実証プロジェクトでは、スマート農機の活用による軽労化、省力化も合わせて行うということで、現在、アグリロボトラクタ、GS田植機、アグリロボコンバイン、ドローンやWATARAS等、スマート農機の導入を図っています。

 それらスマート農機の中で、使ってみて特に良かったのは、GS田植機ですね。驚くほど疲れが少ないんです。オペレータは作業中も、その後に必要な苗箱の数であるとか、田植えする面積であるとか、色々考えているものなんです。そういう時に直進キープ機能があると、精神的な余裕が生まれます。言うなれば、頭の軽労化といった感じですね。
 今後の課題としては、適期収穫。土質や肥料の散布量が変わると刈取時期も変化するのですが、リモートセンシングのドローンを有効活用することで、ほ場ごとに異なる刈取時期を明確にしていければと思います。

■実証概要

コンソーシアム名:赤磐スマート農業実証コンソーシアム
実証課題名:
中山間地域における水稲栽培の地域営農利潤を最大化するスマートアグリシステムの確立
目標:
●水田特性によるほ場のゾーン分けと適正な栽培管理や農機導入による収益増
●収量20%増、収量当たり生産コスト10%削減、タンパク含有率0.2%低減(高品質米ゾーン)
コンソーシアム構成員:
●岡山県
●赤磐市
●岡山大学
●㈱クボタ
●㈱中四国クボタ
●(一財)リモート・センシング技術センター
●EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング㈱
●㈱ファーム安井

中山間に向けては、ドローン、ほ場水管理システム、
ラジコン草刈機等が有望です

画像を拡大

 ここ岡山県でも担い手不足、高齢化が進んでおり、特に中山間地域を中心に耕作放棄地が増えつつあるのが現状です。これに対し、最新のICT技術を使ったスマート農業で省力化を図り、高品質生産につなげていきたいとの思いから、県として今回の実証プロジェクトへの取組みに参加させていただきました。
 今年実証を進める中で、特に効果が感じられたのがドローンです。農薬散布が非常に効果的で、かつ楽になりました。それに加えて、ほ場水管理システムWATARASも、遠く離れた中山間地等、山間にあるほ場へも毎日水の管理に行かなくてよく、数日おきに管理でき、さらにスマホでも確認ができることで非常に楽になります。中山間地域ではどうしてもほ場枚数が多くなりますから、水管理の省力化の効果は大きいですね。また、ほ場枚数の多さという点では、それだけ畦畔の面積も広くなりますので、草刈作業の負担も大きくなりがちです。そういったところにラジコン草刈機は有効かと思われます。
 今年は実証1年目ということで、準備が行き届かない部分もあったかと思いますが、来年度は初年度の反省を活かし、より効果的であると思われる方法も取り入れて実証ができるのではないかと思います。2年間合わせて十分な成果を出して、最後には経営的な部分も検討し、普及していきたいという風に考えています。

画像を拡大

使用したスマート農機の紹介

KSAS乾燥調製システム

KSAS乾燥調製システム 6つの機能

①刈取り~乾燥調製作業の見える化
タブレットやスマートフォンで作業進捗を見える化できます。

②効率的な刈取・乾燥計画の作成
どれくらい刈れば乾燥機が一杯になるか事前に分かります。

③仕分け乾燥で品質向上・高付加価値化
タンパク値・水分値を元に、収穫したモミの仕分け乾燥ができます。

④遠隔操作・異常メール通知で安心
離れた場所でも乾燥機の状況を把握できるので、乾燥中でも他の作業に専念できます。

⑤選別情報の活用
予定通りの選別ができたか確認できます。また、ロットごとに選別結果が分かるので、栽培の振返りができます。

⑥作業工程のカンタン記録
ほ場から出荷までの作業データを記録できます。乾燥履歴の検索、色彩選別機による選別データ管理・検索や荷受伝票の出力が容易です。

アグリロボトラクタ SL60A

●自動運転
アグリロボトラクタには、有人監査下での無人自動運転が可能な無人機と、無人機の監視機能を装備して自動運転が可能な有人機があります。無人機と有人機を2台同時に使用すれば、さらなる効率的な作業が可能です。

●RTK基地局
RTK(Real Time Kinematic)測位によるGPSの補正情報を、基地局からトラクタ側の移動局に送信することで、精度の高い、数センチ単位の作業が可能です。

●レーザースキャナ&超音波ソナー
無人機の各所に装備し、レーザーや超音波により物体との距離を計測します。無人機の周囲で人や障害物を検知した場合、自動走行を停止します。

●周囲確認カメラ
無人機のキャビン上部の4個のカメラを装備。前方および後方の映像、4つのカメラで生成した俯瞰映像を有人機の監視モニタまたはタブレット端末(別売)に送信します。

アグリロボコンバイン DR6130A

●自動運転アシスト
刈取り、旋回、排出ポイントへの移動等、オペレータをサポートする自動運転アシスト機能を搭載しています。

●食味&収量センサ
・食味センサ
収穫作業と同時に水分含有率とタンパク含有率を測定するので、水分含有率、タンパク含有率ごとの仕分け乾燥が行えます。測定データは、次年度の施肥設計に活用できます。
・収量センサ
グレンタンク内のこく粒重量を計測し、堆積レベルを10段階で表示します。ほ場ごとのこく粒重量を把握できるので、次年度の施肥設計に活用できます。

●食味・収量メッシュマップ
高精度なGPSユニットと新開発のこく粒流量センサにより、食味・収量を細かく測定し、メッシュ(網目)単位で表示します。ほ場内のバラツキを把握できるので、翌年のほ場改善に役立てることができます。メッシュ一辺の長さは、5m、10m、15m、20mから選択可能です。
※食味・収量メッシュマップの閲覧にはKSAS営農コースへの加入が必要です。

スマート農業加速化実証プロジェクト 岡山県赤磐市


▶KSAS乾燥システム 製品情報はこちら
https://agriculture.kubota.co.jp/product/kanren/infrared-dryer/
▶お問い合わせはお近くのクボタのお店まで
https://jp.locator.kubota.com/#Japan

LINEで送る
ツイート
Facebookで記事をシェアする
このエントリーをはてなブックマークに追加