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「信州伊那谷スマート農業実証コンソーシアム  第3回スマート農業実演会」開催

最新技術実証2020/05/07

スマート農業加速化実証プロジェクト

長野県

クボタ ソリューションレポート #53

長野県伊那市

〜「信州伊那谷スマート農業実証コンソーシアム 第3回スマート農業実演会」開催〜

「信州伊那谷スマート農業実証コンソーシアム  第3回スマート農業実演会」開催

2019年10月11日、長野県伊那市でスマート農業加速化実証プロジェクトに取り組んでいる「信州伊那谷スマート農業実証コンソーシアム」の主催により、「第3回スマート農業実演会」が開催されました。

【 耳より情報 】

❶ スマート農機の導入で中山間地域の水稲作業を効率・省力化し、生産性を向上
❷ 園芸作物の導入を強化し、経営体の生産総額向上を目指す

中山間地域の実情に合ったスマート農業技術の実証・導入を目指して

 中山間地域の集落営農を守り、農業生産を維持していこうという際、人手不足、高齢化、水稲からの転換が進まない等、各地に共通する様々な課題があります。そうした課題の解決に向け、長野県伊那市では、県、集落営農法人、関係機関、大学、農機メーカー等、産学官の連携によるコンソーシアムを組織。農林水産省の「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」の採択を受け、水田農業をスマート化し、園芸を組み合わせて作業の効率化を確認する実証試験に取り組んでいます。
 その一環として、2019年10月11日、(農)田原の実証ほ場において第3回実演会を開催。収穫最盛期の中での開催となりましたが、コンソーシアム構成員の他、関係機関の担当者、管内の生産者等150名余が参加。改めて本プロジェクトに寄せる関心の高さを示した実演会となりました。実証ほ場では、食味・収量コンバインによる収穫作業の実演、アグリロボトラクタ(無人機)と自動操舵補助システム搭載のトラクタ(有人機)による同時耕うん作業の実演を実施。ほ場での実演終了後、屋内に場所を移して行われた研修会では、本プロジェクトに採用された農業経営支援システムKSASの解説・活用状況の説明や活動報告、さらには(農)田原の中村組合長による質疑応答も実施。次年度への期待を高めつつ、本年最終の実演会は盛況のうちに幕を閉じました。

中山間地域に合ったスマート農業実現へ
知恵を出し合いながら進めていく

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 中山間地域に合ったスマート農業の取組みを考えた場合、どうやったらうまく進められるかと言う知恵を出すのが、この実証プロジェクトにおける私たちの使命だと思っています。結果もデータとして出てくるので「こういう機械の使い方をすればこういう効果がある」ということも発信していければと考えています。クボタさんに参画していただいて、機械をどう使っていくのが良いのか話をしながら、改善の要望や提案ができることも実証事業としては大切なところです。ライスセンターも完成しますので、今後は食味、収量、水分等、収穫時に得たメッシュマップのデータで乾燥機の仕分けをしていこうと思っています。メッシュマップのデータは田植機の作業にも反映できますが、ほ場を作るのは単年ではなく何年もかかることなので、来年の実証試験も考慮しながら今後のスタイルを作っていこうと考えています

スマート農業技術による省力化・効率化を
集落営農法人の生産総額向上へ

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 多くが中山間地域である伊那市では、ほぼ全ての集落に集落営農組織があります。しかしいずれも高齢化が進み、労働力の不足も顕在化しており、組合員の努力と善意によって守られているのが現状です。
 法人田原も集落営農組織です。今回のプロジェクトでは、スマート農業技術により省力化・効率化を進めてできた余剰時間を使って他の作物を導入し、生産額をあげるとともに通年営農を実現することで専従の若者を雇用できる、そんな組織を目指してほしいと考えています。例えば、夏季の水田作業が省力化されて空いた時間にネギを入れることで生産総額の向上が期待できます。
 スマート農業に取組むことは、機械や最先端技術などを使った省力化など直接的な効果もはちろんですが、機械以外による課題解決、農地の集積や大区画化など経営改善にむけた様々な課題解決に目を向けるきっかけにもなると考えています。田原での成功は、スマート農業のこの地域への展開に大きく貢献すると思います。大いに期待しています。

中山間地域農業の生産性を高め、複合化を進化

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 私たちのプロジェクトは、中山間地域の水田農業のスマート化をテーマとしています。水稲での効率化・省力化を可能な限り推進し、結果として生産性を上げる。そして園芸作物の導入を強化し、経営体として全体の売り上げを伸ばすというのが目標です。中山間地域が生産性を高めながら複合化していく、一つの方向性を示せるのではと考えています。今年はベースとなる基本技術の検証ができました。来年は4月からスマート農機をトータルパッケージで使っていける技術体系になりますので、今年の知見を活かして効率的・効果的に実証を進めて参ります。数値化できるデータだけでなく、スマート農機が自律的に安定した作業をなんなく行うことで作業負荷の軽減や安心に繋がる等、数値には表れない+αの部分の導入効果も示せれば多様な期待につながると考えています。今後の実証を重ね中山間地域で、米を中心として経営発展するモデルをつくりたいと考えています。

実演内容①
食味・収量コンバインによる収穫作業の実演

●高能率・高馬力のコンバインによる作業能率の向上
●収穫と同時に取得したデータを活用し、ほ場ごとの施肥改善による食味・収量の向上、高品質化へ

クボタコンバインDR6130(食味・収量メッシュマップ仕様)で食味・収量のデータを取得しながら収穫作業を実施。作業終了後、KSASにアップされた実演ほ場の食味・収量データ、メッシュマップを来場者にご覧いただきました。

実演内容②
アグリロボトラクタ(無人機)+自動操舵補助システム搭載のトラクタ(有人機)による
同時耕うん作業の実演

オペレータは1名。無人機(アグリロボトラクタSL60A)と有人機(MR1000+自動操舵補助システム)の2機を同時に操作し、A区、B区、C区の3筆のほ場で同時耕うん作業を実施しました。

実演手順①

無人機で、A区のほ場内耕うん(外周なし)作業を実施
オペレータは有人機に搭乗し、リモコン操作で無人機をスタートさせる。無人機はA区のほ場内耕うん作業を実施。

実演手順②

有人機で、B区のほ場全面の耕うん作業を実施
有人機に搭乗したオペレータはA区の無人機を監視しながら、B区の耕うん作業を実施。

実演手順③

無人機は、A区のほ場内耕うん作業終了後、C区のほ場内耕うん作業へ
無人機がA区のほ場内耕うん作業を終えたタイミングで、オペレータはB区の耕うん作業を中断。無人機に搭乗し、C区のほ場内へ移動。移動後にリモコン操作で、無人機によるC区のほ場内耕うんを実施。

実演手順④

有人機で、A区の外周耕うん作業を実施
有人機に搭乗したオペレータはC区の無人機を監視しながら、A区の外周耕うん作業を実施。

実演手順⑤

C区のほ場内耕うん作業を終えた無人機をほ場外へ移動し、有人機でC区の外周耕うん作業を実施
オペレータは、A区の外周耕うん作業を終えた有人機をC区へ移動。無人機がC区のほ場内耕うん作業を終えたタイミングで無人機に搭乗し、C区のほ場外へ移動。移動後、有人機によるC区の外周耕うん作業を実施。

活動報告・KSAS(農業経営支援システム)の説明

 実証ほ場での実演終了後、室内の会場に移動し、活動報告とKSASの説明を実施。(農)田原の本年の実際のデータによる、ほ場・日誌や実演会当日に収穫したほ場の食味・収量データを説明しました。

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スマート農業加速化実証プロジェクト 長野県伊那市


▶クボタコンバインDR6130(メッシュマップ仕様)製品情報はこちら
https://agriculture.kubota.co.jp/product/combine/dionith/ict/#jump1
▶クボタ農業経営支援システムKSAS 詳しくはこちら
https://ksas.kubota.co.jp/
▶お問い合わせはお近くのクボタのお店まで
https://jp.locator.kubota.com/#Japan

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