はじめに

「家庭菜園を始めたいけれど、まず何を用意したらいいんだろう?」そのようなギモンにお答えします!
必要な道具や資材を揃えて、ぜひ野菜作りに挑戦してみましょう!

身支度を整えよう

家庭菜園を始めるその前に、まずは服装を整えましょう。ただ動きやすいだけでなく、機能的で、怪我を防止できるような服装が理想的です。

帽子(日よけ帽)

基本的に野外で作業するため、日差しから頭を守るため帽子を被りましょう。日焼け防止のため、首の後ろに日よけがあるものもおすすめです。

手袋(園芸用グローブ)

ケガや虫刺され、手荒れを防ぐために手袋(園芸用グローブ)を装着しましょう。

長袖・長ズボン

菜園では、ケガや虫刺され、日焼けの防止のため、季節を問わず長袖・長ズボンで作業を行います。汚れの落ちやすい素材だとよりおすすめです。長袖シャツを着用する場合は、袖口を必ず留めておきましょう。

長靴

土や水が入ってこないので、菜園作業にはゴム製の長靴が最適です。

道具と資材を揃えよう

家庭菜園を始めるにあたっては、最低限の道具や資材をそろえておくと作業がやりやすく、また、野菜などが生育しやすい環境を整えることができます。これらの道具は、ホームセンターや農業資材専門店などで取り扱っています。
ここでは基本的な道具のほか、あると便利な道具や資材について、ご紹介します。

基本のどうぐ

鍬(くわ)

用途:土を耕す、あぜを作る、土を寄せる、溝切り、うね上げ

草削り

用途:草削り(立ったまま草を削れる)

鎌(かま)

用途:作物の収穫(刈取)、雑草刈り、農業資材(紐や袋)を切る

移植ゴテ

用途:移植用の穴を掘る

じょうろ

用途:作物への水やり

園芸用ハサミ

用途:作物の収穫、作物の剪定、農業資材(紐、袋)を切る

備中くわ(万能(まんのう)くわ)

用途:硬い土を耕す、土と堆肥・肥料を混ぜる(攪拌)

レーキ(とんぼ)

用途:あぜやうねを平らにならす

シャベル・スコップ

用途:穴を掘る、たい肥や土をすくってのせる(運ぶ)

一輪車

用途:肥料資材を運ぶ、堆肥の運搬・散布

噴霧機

用途:防除薬の散布

さまざまな資材

育苗箱

用途:タネを発芽させ移植用の苗を育てる。苗鉢を並べての育苗や苗の運搬をする。

プランター

用途:いろいろなサイズ・深さがあり、栽培する野菜に応じて選択する。発泡スチロールの箱(トロ箱)の底に排水孔を開けて、代用することもある。

寒冷紗(かんれいしゃ)・防虫ネット・不織布

用途:地温・水分確保・雑草防止、作物の土汚れ防止などのため、べたがけやトンネル資材として使用する。

ポリマルチ

用途:地温・水分確保、土の汚れ・雑草防止などのため、地面を直接被覆する資材。いろいろな種類(色・幅・有孔・無孔など)があり、栽培時期や野菜の種類に応じて使い分ける。

トンネル支柱

用途:保温用フィルムや防虫ネットなどをトンネル状に被覆する際に使用する。トンネルの形状に曲げられていることが多いが、変形自由なカラー鋼管もある。

トンネルパッカー

用途:支柱とトンネル被覆資材をはさみ、固定する。トンネル支柱の太さに合致したものを選択する。

育苗鉢

用途:鉢ごとにタネを発芽させる。
ポリポット、ペーパーポット、セルトレイなど、様々な種類があります。

誘引ネット

用途:つる性のキュウリやインゲンなどをU字支柱などと組み合わせて使用する。ポリエチレン製で、幅や目の大きさが違うものが各種ある。

誘引・結束ひも

用途:ポリプロピレン製、麻ひも、撚糸などがある。野菜の種類、用途に応じて使い分ける。

シート押え用具

用途:ポリマルチを張る時や、不織布などの裾を押さえる際に使用する。シートの開閉時に便利。

土ふるい・ふるい

用途:土を再利用する際や、ごみを取り除く際に使用する。
数種類の網目のふるいを用意しておくと、ごみの種類や用途によって使い分けることができる。

土を耕してみよう

道具や資材が揃ったら、さっそく土を耕してみましょう。カチカチに固く締まった土では、うまく野菜が育ちません。作物の育ちやすいフカフカの土壌づくりが、野菜作りの第一歩です。

①不要な草を取り除く

鎌を使って、不要な草を取り除きます。平面では、草かきで草を削り取るのも効果的です。先に伸びた草を鎌を使って刈取り、短くなった草や平面を草かきで草を削り取ると、より効率が良いです。

②石や不要なものを取り除く

畑に石や不要なものがあった場合は取り除いておきます。石が多いと、十分に作物の根が張らず、農具や資材の破損にもつながります。

③鍬で細かく耕す

鍬で土を耕していきます。鍬先端の重みを利用して振り下ろすと、余計な力がかからず楽にできます。先端が刺さったところで柄(手元)を上げると、てこの原理で土を返せます。土の中から石や不要物が出てきたら、都度取り除きましょう。

※土質や栽培する作物により、先に石灰やたい肥を散布すると、混ぜ込む作業を省略できます。

うねを立ててみよう

①表面をならす

うねを立てる前に、レーキなどを使って表面を平らにならします。

②うねの幅に溝を切る

平鍬を使って両端に溝を切ります。土壌はカラカラに乾いている状態よりも、適度に湿っているほうが扱いやすいです。
マルチを張る場合は、マルチの幅に合うように溝を切り、うねを立てましょう。マルチシートを全面に張ったら、しわが寄らないよう端を手で押さえながら、土をかぶせます。かぶせた土の部分は、マルチが外れないように、足でしっかり踏み固めます。

③苗を植える

うねが出来たら、苗を移植します。
移植ゴテを使ってうねに穴を開けたら、苗の根を少しほぐしてから移植します。植え終わった後は、苗のふちを軽く手で押さえて、十分に水やりをしましょう。

うね立ての作業動画(マルチあり)

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