令和6年度農林水産予算概算決定の内容が公表されました。農業用機械の導入等に関連した主な事業は以下のとおりです。
このほかの事業の活用も含め、農業用機械の導入等を検討されている方は、早めに都道府県、市町村の農業担当にご相談ください。
目次
※ クリックすると該当の見出しへ自動でスクロールします。
強い農業づくり総合支援交付金(121億円)
[対策のポイント]
食料生産・供給の不安定化や労働力不足等、生産構造の急速な変化に対応するための先駆的モデルや農業支援サービス事業の育成を支援します。また、産地の収益力強化と持続的な発展及び食品流通の合理化のため、強い農業づくりに必要な産地基幹施設、卸売市場施設の整備等を支援します。
[事業の内容]
食料・農業・農村基本法の見直しを踏まえた先駆的モデル等の育成
①先駆的モデル支援タイプ
食料・農業・農村基本法の見直しを踏まえた新しい農業のモデルを創出していくため、安定的な生産・供給等を実現しようとする先駆的モデルの育成を支援します。
②農業支援サービス事業支援タイプ
農業支援サービス事業の提供に必要な農業用機械の導入を支援します。
事業イメージ
事業の流れ(イメージ)
農地利用効率化等支援交付金(11億円)
[対策のポイント]
目標地図に位置付けられた者等が目標地図の実現に向けた経営改善に取り組む場合、
必要な農業用機械・施設等の導入を支援します。
[事業の内容]
①融資を活用して農業用機械・施設を導入する場合に補助金を交付します。(補助率3/10、補助上限額300万円等)
②スマート農業、集約型農業経営、グリーン化について、優先枠を設けて支援します。
③助成対象者の経営改善の取組の実績及び目標、地域における農地集積の実績等に関するポイントにより採択します。の提供に必要な農業用機械の導入を支援します。
事業イメージ
事業の流れ(イメージ)
農地耕作条件改善事業(198億円)
[対策のポイント]
農地中間管理機構による担い手への農地集積等に向けて、地域の多様なニーズに応じたきめ細かな耕作条件の改善、高収益作物への転換や営農定着、麦・大豆の増産に必要な取組等をハードとソフトを組み合わせて支援します。
[事業の内容]
スマート農業導入推進型
基盤整備と一体的に行うGNSS基地局の設置等、スマート農業の導入について支援します。
事業イメージ
事業の流れ(イメージ)
新規就農者育成総合対策(121億円)
[対策のポイント]
農業への人材の一層の呼び込みと定着を図るため、経営発展のための機械・施設等の導入を地方と連携して親元就農も含めて支援するとともに、伴走機関等による研修向け農場の整備、新規就農者への技術サポート等の取組を支援します。
また、就農に向けた研修資金、経営開始資金、雇用就農の促進のための資金の交付、農業大学校・農業高校等における農業教育の高度化、農業者のリ・スキリング機会の充実、就農相談会の開催等の取組を支援します。
[事業の内容]
1. 経営発展への支援
就農後の経営発展のために、都道府県が機械・施設等の導入を支援する場合、都道府県支援分の2倍を国が支援します。
2. サポート体制の構築
農業への人材の一層の呼び込みと定着を図るため、地域における就農相談体制の整備、就農希望者を対象とした実践的な研修農場の整備、先輩農業者等による新規就農者の技術面等のサポートに加え、社会人向けの農業研修の実施を支援します。
事業の流れ(イメージ)
農業・農村の情報通信環境の整備(84億円の内数)
[対策のポイント]
人口減少、高齢化が進行する農村地域において、農業水利施設等の農業農村インフラの管理の省力化・高度化やスマート農業の実装を図るとともに、地域活性化を促進するため、情報通信環境の整備を支援します。
[事業の内容]
施設整備事業
①農業農村インフラの管理の省力化・高度化やスマート農業の実装に必要な光ファイバ、無線基地局等の情報通信施設及び附帯設備の整備を支援します。
②①の情報通信施設を地域活性化に有効活用するための附帯設備の整備を支援します。
事業イメージ
事業の流れ(イメージ)
みどりの食料システム戦略推進交付金(4億円)
[対策のポイント]
地域の特色ある農林水産業や資源を活かした持続的な食料システムの構築を支援し、モデル地区を創出します。
(※みどりの食料システム法の計画認定の状況により採択時に優遇します。)
[事業の内容]
科学技術の振興に資する以下のモデル的取組を支援します。
①化学肥料等の生産資材の使用低減やスマート農業技術の活用等の産地に適した技術の検証等を通じたグリーンな栽培体系への転換・都道府県域への展開、消費者理解の醸成
②環境負荷低減と収益性の向上を両立した施設園芸産地の育成
③地域資源を活用した地域循環型エネルギーシステムの構築
事業イメージ
事業の流れ(イメージ)