「みんなの農作業安全アンケート2023」大公開 お気に入りに追加
全国から寄せられた農作業安全の取り組みをご紹介
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 毎日の農作業において安全を意識することは重要ですが、継続するのが容易ではないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。 2023年秋に皆さんから募集した農作業安全アンケート結果では、今すぐにでも真似できるような農作業安全の取り組みのヒントがたくさんありますので、ぜひ記事をみて参考にしてください。

全体の6割近くの方がヒヤリハットを経験

身近なところに落とし穴!?実際に起きたヒヤリハット事例と対策

 クボタが2023年秋に農業従事者に実施したアンケート結果(n=392)では、約64%の人がヒヤリハットや事故の経験があり、そのうち24.2%は、ここ1年間での出来事ということがわかりました。

 軽微な事故の経験者は、大きな事故の約5倍。ヒヤリハット経験者は軽微な事故に対して約6倍という結果になりました。すなわちヒヤリハットの経験は大きな事故の30倍近く、全体の6割近くに達し、身近なところに様々な危険が潜んでいることが伺えます。

  アンケートで寄せられたコメントを6つのカテゴリに分け、実際にあったヒヤリハットと対策をまとめました。※(ペンネーム、農業経験年数)

❶前輪が浮く
・トラクタで坂道発進の際、後部に転倒しそうになった。前後のバランスをよく理解して迂回するかバック走行するようにする。(リョウ様、4年以内)
・斜面を通るときに転倒するかもと思った。斜面を通るときは直角に出入りするようにした。(ピースケ様、20〜29年)

❷後進
・コンバイン後進中に人がいた。後進時にバックモ二ターをしっかり確認する。(アカギ様、40年以上)
・圃場の外周にあるコンクリートに接触しそうになるので、常にバックミラーの確認を行う(kiyonaga-s、40年以上)

❸車速、倍速の設定
・高速から低速への切り替え忘れでヒヤリハット。車庫に入れたら、低速にしておくようにした。(akiraaman様、5〜9年)
・圃場から公道に出た時に「倍速ターン」が働き、予想以上に旋回して危なかった。その経験から、圃場から公道に出る際は、倍速ターンを解除するようにしている。(くるまや様、40年以上)

❹巻き込み
・コンバインへの手差し注油の際、ベルトに手袋が当たり、手が持っていかれそうになった。(ぽん様、4年以内)
・トラクタから降りる時に服が引っかかり、宙吊りのようになった。(se様、 40年以上)

❺ほ場環境
・軽トラや田植え機乗車中にぬかるみにはまり、横転しそうになった。危険場所のマーキング(モリオ、4年以内)
・路肩が崩れてトラクタが傾いた。路肩の草刈を徹底する。(ミーくん、30〜39年)

❻その他
・作業機(サブソイラ)をトラクタから外す際、外す順番を無視して無理やり外した時に足を怪我した。
 そのあとは、焦らずに順番に外していくと怪我もしない。(たなとす様、5〜9年)
・クラッチの踏み外し、雨で靴が濡れていて滑った。(K1様、20〜29年)

下記の主なポイントに注意して安全な農作業を行いましょう!
◆前輪が浮やすい無理な傾斜(傾斜長さ:高さ=4:1以下)は、走行を避けるか、あゆみで傾斜を緩和する
◆万一に備えてシートベルトとヘルメットを着用する
◆後進時は目視、ミラー、モニターでしっかり後方を確認、合図をして発進する
◆農道・出入り口は道幅に余裕を取り、草刈で視野を確保し、走行速度に注意する
◆天候に適して、農機に巻き込まれにくい服装を選ぶ
◆いつもの作業だからと言って油断せずに確認ルールを守る

今すぐにでも真似したいヒヤリハット対策

簡単、手間いらず! 「言葉にする」「止まる」

料理がほんのひと手間で美味しくなるように、農作業においてもほんの小さな心掛けが日々の安全に繋がります。アンケートでは、「言葉にする」「動き出す前に確認する」「止まる」「体調を管理する」といった、今すぐにでも取り入れられる対策がたくさん寄せられました。

❶言葉にする、コミュニケーションをとる
・ヒヤリハットの経験を話し合う。(組合長様、20年~29年)
・最近は、息子2人にも指導しながら農作業を進めている。人の作業を見ていると、良いところ、悪いところがよく分かる。(そうちゃん様、40年以上)
・二人作業の時は自分の動きを声に出す(綾部ご安全に!様、20年~29年)
・全てが一人作業なので、朝、家族に圃場などを極力伝える。(とむ様、30~39年)

❷動き出す前に確認する
・年とともに体の動きが悪くなってきたので、作業前の始業点検に力を入れている。(ヤッコ様、5~9年)
・障害物の確認を作業前にするようにしている(柴田ファーム様、40年以上)

❸止まる
・作業中トラブルがあった場合は、必ずエンジンを切るようにしている。(masayuka様、5~9年)
・必ず機械を止めてから整備、調整を行う。(YMおしょうさん様、40年以上)
・回転部分を触るときは必ずエンジンを止める。(hisa様、20~29年)

❹体調を管理する
・適度に休憩をとり、機械作業での残業は極力しない。(ks7様、4年以内)
・眠かったため、畔を乗り越えそうになった。体調管理する。(y.k様、 30~39年)

 「急がば回れ」と言うように、確認時をはじめ、焦りや疲労を感じた時は一旦「ストップ」させる選択が大切にされていることがわかりますね。無理はせず、心にゆとりをもった行動で、農作業に取り組みましょう!

クボタ農作業安全の合言葉「そとのはたけ」

2024年、優しい色合いにリニューアル

クボタが昨年から発信している農作業安全の合言葉「そとのはたけ」が、優しい色合いにリニューアルしました。

農作業安全の合言葉「そとのはたけ」

農作業安全の合言葉 ダウンロードはこちら(縦) 農作業安全の合言葉 ダウンロードはこちら(横)

 お使いの機種や季節、作業ごとに気を付けるポイントが幅広くて迷ってしまう・・・という方はもちろん、農作業安全の意識や取り組みが定着してきたという方も、初心を大切に、農作業安全の合言葉「そとのはたけ」の実践をお願いします。
 さらに、クボタのウェブサイト(https://agriculture.kubota.co.jp/agriinfo/useful/safety/)でも、農作業安全に関する情報を発信しています。農作業の安全ポイントを、簡単に印刷できるパンフレットとして紹介していますので是非ご活用ください。
 毎月5のつく日は「農作業 GoAnzenni の日」として、農作業に取り組む皆様の安全を願い、SNS(主にX)で農作業安全に関する安全・お役立ち情報を紹介しています。クボタ農業機械公式SNSのフォロー&チェックをお願いいたします。

 X:クボタ農業機械【公式】https://twitter.com/kubota_nouki?s=20

 2024年1月に開催されたクボタオンラインイベント「GROUNDBREAKERS2024 」の中でもアンケート結果の一部や「そとのはたけ」についてご紹介しています。

農業声優Machicoさんと探る!魅力ある農業経営の基盤にある農作業安全とは

 その他のコンテンツも充実していますので、気になる方は是非「GROUNDBREAKERS2024 」アーカイブ視聴申し込みの上、ご覧ください。
https://agriculture.kubota.co.jp/special/groundbreakers/

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