トラクタは、様々な作業機を組み替えることで、多彩な作業ができますが、作業機を組み替える際は、挟まれや巻き込まれに十分な注意が必要です。順調に作業をするための安全ポイントを紹介します。
目次
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トラクタ事故発生時の状況別割合
トラクタの事故は、「準備・作業中」にも多く発生しており、「作業機連結時」と「点検・手入れ時」の割合が高くなっています。
移動中やほ場での作業中だけでなく、作業前の準備段階から安全意識を高めましょう。
JA共済「共済金支払データに基づく農作業事故の要因・傾向分析」から引用
作業機連結時の安全作業のポイント
①安定した状態で作業を行う
狭い倉庫の中や、傾斜のある場所での作業は事故の原因に。安全に作業機の付け替え作業ができるように、以下3つのポイントを押さえて、安定した状態で作業を開始しましょう。
●広い平坦地で停車し、駐車ブレーキをかける
●PTOを中立にする
●ロータリにスタンドをセットする
②補助者と機体の不意な衝突を防ぐ
作業機の連結時、トラクタと作業機の間に人がいると、挟まれの原因となります。非常に危険ですので、以下2点のポイントを守って作業をしてください。
●トラクタと作業機の間に立たない
●二人作業の場合は、お互いに合図しあい、注意して作業する
③脱着による前後バランスの変化に注意する
●トラクタに適した作業機(重量・サイズ・作業負荷など)を選ぶ
●前輪の負担荷重比:20%以上が基準
軽くなる場合は、前輪ウエイトを装着して調整する
ユニバーサルジョイント装着時の留意点
● ユニバーサルジョイントを接続する時は、必ずエンジンを止める
● 安全カバーは、破損がない状態で必ず装着する
● ジョイント角度の調整は、ジョイントに手が挟まれないように慎重に合わせる
● ジョイント内に指を入れない
● ジョイントが抜けないように、ロックピンは7mm以上出す
トラクタの安全作業に関する資料のご紹介
安全チラシ・安全動画
安全ポイントをまとめたチラシ(A4表裏)・安全動画をご用意しています。
チラシはダウンロードも可能ですので、出力して掲示するなど、ぜひご活用ください。
まとめ
トラクタの作業機脱着の安全ポイントをご紹介しました。
トラクタは、ほぼ通年で稼働する機械です。使い慣れているからと油断せず、準備の段階から事故のリスクを回避するように意識しましょう。
また、取扱説明書をよく読んで、メンテナンスも忘れずに。
それでは今日もご安全に!
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