担い手が語る、クボタ7条刈コンバインの魅力 お気に入りに追加
クボタコンバインDR7130モニターユーザーインタビュー
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本年(2023年)初頭にデビューしたクボタ初の7条刈コンバインDIONITH DR7130。ありがたいことに、稲刈りシーズンの始まりに向け、数多くのお客様からお問い合わせをいただいています。今回は、ひと足早くDR7130をご活用いただいた全国の担い手農家の皆さまに、使ってみて実感した、クボタならではの7条刈コンバインの魅力を語っていただきました。

6条刈がベストという固定観念が変化しました

刈取部で詰まることがなく、正直びっくりした

千葉県柏市で、主食用米、飼料米等を合わせて約120haを経営する有限会社沼南ファーム様。「実際に7条刈のコンバインに乗ってみて自分がどう思うか、ワクワクしていました」と語ってくださった橋本さんは、現在の保有機であるDR6130まで、歴代のクボタコンバインを乗り継いでこられました。橋本さんがまず確認したかったのは「奇数配列で稲が詰まることはないか」ということでした。様々なほ場、品種の刈取作業を行った結果は「刈取部で詰まることはウチのほ場では一度もなかったです。正直びっくりしました」とのこと。「倒伏や向い刈りなど、難易度が高い条件でも使いましたが、6条刈で詰まるようなところも上手に分配してくれて、詰まらないようになっている感じを受けました」とも語ってくださいました。

歴代のクボタコンバインを乗り継いでこられた沼南ファームの橋本英介さんにDR7130の実感を伺った

刈取部上部のゆとりで長稈種もスムーズに搬送

DR7130は、DR6130に比べて刈取部上部の空間が50mm高くなっています。このことについて橋本さんは「飼料米や多収米等、長稈な品種の収穫時も穂先が引っかかることなく、スムーズに搬送されます」と評価。
操作感については「刈幅が広くなっているので、小さなほ場への対応や運搬等の懸念もありましたが、感覚的には6.5条という感じ。6条刈を操作する感覚で、7条分、刈取りできている」と、6条刈と大きく変わらない感覚で使える良さを語ってくださいました。
「僕自身、6条刈がベストだという固定観念があったのですが、DR7130を使ってみて、それは大きく変わりました」と語る橋本さん。
「1条増えた事による恩恵は、経験してみないと分からないと改めて思いました。乗ってみて凄く良かったので、僕はこれから6条に戻れるんだろうか、と思いましたね」。

大区画ほ場での収穫作業では、かなり7条刈の能率の良さを実感できたとのこと

右側の190mmの余裕がありがたいです

右側に擁壁があるあぜ際もスムーズに刈取れる

愛知県津島市で、都市近郊のほ場を中心に約200haもの大規模経営に取り組む、株式会社白浜営農様。代表取締役の伊藤めぐみさんがDR7130の活用に際して一番期待していたのは「刈取部が少し右に出ていること(右クローラの踏代に190mmの余裕があること)」。白浜営農様の地域は、ほ場の周囲に民家等の建物があることが多々あります。「ほ場の右側に壁がある場合、あぜ際を刈る時は、ミラーやステップをたたまなくてはならない。これが非常にストレスなんです」。6条刈だとギリギリまで寄れなくて、刈残しが発生することもあるそうですが、DR7130ではそれがどう変わったのか。その結果を「もうバッチリ。今までは、たたみ忘れて慌てることもありましたが、DR7130はそういう作業に時間や気を取られることなく、スムーズに刈取りできます」と語ってくださった伊藤さん。「DR6130と大きく変わらない操作感で、壁際での操作がスムーズ。ミラーやステップをたたまなくて良いので、気持ちの面でかなり負担が減ります。右側が出ているのはオペレータにとってはすごくありがたいです」と右クローラの踏代に190mmの余裕があることのメリットをご説明くださいました。

株式会社 白浜営農の代表取締役を務める伊藤めぐみさん。都市近郊のため、住宅や事業所等に隣接したほ場が多い

作業能率も上がり、1日にこなせる面積も増加

7条刈ということについては、「6条刈から+1条ということで刈幅が広くなっていますが、慣れてしまえば全然、楽です」と語る伊藤さん。「刈幅が広い分、作業に余裕ができますし、倒伏しているところをバックした時に踏んでしまうことも減りますし、非常に良いと思います」とのこと。「1条増えることで当然作業能率も上がるので、1日にこなせる面積も増える。そういう意味でもDR7130はかなり完成されたコンバインだと思います」と評価してくださいました。

右クローラの踏代に190mmの余裕があることで、右側に擁壁があるほ場での刈取作業が段違いにスムーズになる

7条刈でこの速さ。想像以上のパワーを実感

乾田直播のほ場も“全開”で収穫できた

「ようやくクボタの7条刈が出たな。というのが正直な気持ちです」と語ってくださったのは、宮城県大崎市で約80haの経営に取り組む菅原さん。DR7130での作業を終えた実感をお聞きしたところ「想像以上のパワーがあります。7条刈で負荷がかかると普通だったら回転数が下がってしまいますが、そんなことはなかったですし、7条刈でこんなに足が速いのかというのが、まず実感したことです」と作業能力の高さを評価してくださいました。菅原さんは、乾田直播に取り組んでおり、播種は25㎝間隔とのこと。「モミの量が多いので収穫の際はコンバインにとても負担がかかってしまうのですが、DR7130は“全開”でいけます。これはすごい。モミ処理が追いつかなくなることはなかったです」。

水稲とWCS用稲を併せて、約80haの栽培に取り組んでいる菅原利治さん

前方も足元もよく見える。視界性の良さも実感

続けて、「びっくりするほど視界が開けていて、シートに座ったそのままの姿勢で運転ができる」と視界性の良さについて語ってくださった菅原さん。刈取作業の際は前方や足元をはじめとして、いろんなところを目視で確認しながら進めていきますが、一番避けたいのが「詰まり」です。「詰まりは故障の要因になりますし、詰まりを除去している時間のロスもかなり大きいです。その点DR7130は見晴らしが凄く良く、詰まりに関して速く判断できるのでとても良いです」とのこと。
右クローラの踏代に190mmの余裕があることについても、「刈取作業では、ほ場の状況で逆側に寄らないといけない場合がありますが、DR7130は刈取部が少し右に寄っているので確認が楽です」。と評価されていました。

7条刈でこんなに足が速いのか、と作業能力の高さを評価

刈取りの余裕と能率がDR7130の優位性

いつも通りの作業のつもりで、実は作業能率が上がっている

福岡県鞍手町で、水稲、麦、大豆を合わせて約55haを栽培している遠藤農産様。代表取締役を務める遠藤幸男さんは、DR7130の操作感について、「基本的には今使っているDR6130と変わらない感覚で操作できるので、すぐに慣れました」と語ってくださいました。「6条刈から1条増えただけという感覚で使っていましたが、1条分増えているということは、行って帰ってきたら2条分多く刈っている。つまり、いつも通りに作業しているつもりで、実は作業能率が上がっているということになるんです」と、+1条がもたらす作業能率アップについての実感も語ってくださいました。「稲刈りは長期に及びます。現実的に考えて、6条刈りであろうと7条刈りであろうと、1日中1.8m/sもの速度で刈っているとオペレータはかなり疲れてきてしまう。人にかかる負担や疲労の軽減を考えた場合、刈取りの速度を抑えても余裕ある刈取りができで作業能率に優れている。そう考えると7条刈の優位性はすごくあるんじゃないかと思いますね」と、DR7130の活用による効果を語ってくださいました。

水稲、麦、大豆を中心に、野菜にも取り組む遠藤農産様。地域を担う経営体として、スマート農業にも積極的に取り組んでいる

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