“精度・効率・快適性”の向上で規模拡大をサポート お気に入りに追加
クボタトラクタREXIA導入ユーザーインタビュー
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山形県村山市で全国的なブランドすいかとして名を馳せる「尾花沢すいか」を主力に、水稲、加工用だいこんを栽培する森 正秀さん。年々増える面積に対応するため、MR700Hを導入。発売を待ち望んでいたと言う無段変速(KVT仕様)、快適性を追求した上質な室内空間がもたらす導入効果について、これまで以上に作業精度が向上し、モチベーションアップにもつながったと実感する森さんにお話をお聞きしました。

増える面積、将来を見据えて導入

 「ここ4、5年、水田に関して生産条件が不利な中山間地域では、高齢化による離農で受託が増え、拡大する面積に対応するために大型トラクタの導入を検討していました」と話す森さん。REXIAを導入する以前は、50馬力のKL500H(ニューキングウェル ベルティオン)をメイントラクタとして活用。こまめに手入れし、15年近く使う愛着があるトラクタで、「年間の使用時間は300~400時間。一ヵ月ほとんどトラクタに乗っている」ことから、「いかに快適に作業できるか。また、長く使えるか」この点が、導入にあたっての最重要課題でもありました。

 自身の経営に相応しいトラクタを探す中、「REXIAに無段変速が付いたものが発売されると聞き、これは楽しみだなと。何回か試乗もした」と話す森さん。「いざ乗ってみると視界が良く、変速ショックも少ない。それで非常に良いなと思って、2022年に導入したんです」

森 正秀さん。尾花沢すいか2.5ha、水稲18ha(WCS用稲を含む)、加工用だいこん6ha(3軒の農家で共同)を栽培

快適な室内空間と無段変速に高い評価

視界が広く、乗り心地も良いから長時間作業も快適

 森さんがREXIAを高く評価する理由の一つに、高い視界性と解放感のある居住空間があります。「とにかく眺めが良いです。長くて1日12時間乗るなど作業が長時間になるので、乗っていて気分が良いのが一番。ラジオや音楽も聴け、作業が楽しくなります」

 REXIA(60~70馬力モデル)は、前モデルと比べ室内空間の容積が15%アップしたワイドキャビン。加えてキャビン左側のマフラーを右側に配置し、前方の手すりも取って、フロントガラス一面を透明色にしたこと、ボンネット前方を低くしたことで、視界性が飛躍的に向上。死角が少なくなり、作業機や作業状態の確認がしやすくなりました。

 また、森さんは乗り心地の良さも気に入っていると言い、「REXIAの導入前、若いスタッフは長く乗っているとお尻が痛くなると言っていましたが、今は違います。このシートは本当に座り心地が良い。騒音も不快な音も少ないです」

 作業の快適性を徹底的に追求したREXIAは、ほ場の凹凸からの振動を吸収するクッション性の高いエアサスペンションシートを装備。また、エンジンからの振動・騒音が少なく、オペレーターの肉体的・精神的な負担を軽減しています。

写真左から視界性の高い「ワイドキャビン」、右上「エアサスペンションシート」、右下「USB・AUX端子、Bluetooth機能付オーディオ」

無段変速(KVT仕様)で高効率・高精度作業が可能に

 高品質な作物を安定して収穫するため、ほ場づくりにこだわる森さん。「すいかやだいこんは、3回ほど耕うんする」と言います。「土質によって土が細かくならない場合もあり、降雨後ほ場にすぐ入れないことも。良い条件の時にていねいに耕うんをしないと、なかなか取り戻せないんですね」

 また以前は「均一に作業できていないのでは?」という心配があったと話す森さん。「負荷の大きいサブソイラなどの作業では、変速した時に一瞬止まったような状態になったことがあって、その場所だけ作業できておらず、やり直しをすることもありました」

 それがREXIA無段変速(KVT仕様)で作業するようになって、「一枚の畑でも柔らかい所や硬い所、粘土質、砂質など土壌条件が異なるので、よりていねいに耕したい場所や逆に効率重視でスピードを上げたい場合など、ほ場の状態に合わせた最適な車速に調整でき、傾斜地なんかは本当にきれいに早くやれるなと感心しています。サブソイラでの作業も、前のようにやり直すことがない。スピードや力強さを感じます」作業精度・効率ともに向上したと言います。

 森さんが評価する無段変速(KVT仕様)は、REXIAのために新開発したクボタ独自のトランスミッションで、大容量のHSTと2つの遊星ギアを備え、高効率かつ滑らかな無段変速を実現。作業中、スピードを変えても変速ショックがなく、精度の高い作業が可能です。

大型トラクタを初めて導入。「REXIAはデザインもカッコいい!」と話す森さん

モチベーションアップにつながるトラクタ

耕うんだけでなく、代かきや除雪にも活用したい

 「長年農業に携わってきて思うのは、トラクタは本当に大事な機械だと言うこと。古いトラクタも大切に使ってきましたし、一番愛着がありますね」森さんはトラクタの基本的な機能、REXIA専用に設計されたマッドレスロータリも重宝していると言います。「強度もあり、カバー内側がゴムマットで覆われているので、泥も着きにくいし清掃もラク。トラクタとロータリの距離も近く、枕地旋回も余裕を持ってできます。また、草の多い所を耕すことが多いので、草が絡みにくいのも助かりますね」

 トラクタ愛に溢れる森さんにとって、REXIAはどういうトラクタなのでしょうか?「もっとやろうという、モチベーションを上げるものですね。良いトラクタに乗れるということは、自分たちがやってきた一つの成果であって、自信になります」今後、ローダで除雪もしたいと話す森さん。また、すぐにでも導入したいと検討しているのが、幅の広い代かきハローで、忙しい春先の作業の効率化を狙ってのことです。

質の高い美味しい尾花沢すいかを作り続けたい

 森さんの今後の挑戦に、質の高い尾花沢すいかを作り続けたいことがあります。森さんが出荷するJAみちのく村山の尾花沢すいかは、すいか栽培に適した黒ボク土壌に加え、盆地で昼夜の寒暖差が大きいこと、作り手の高い栽培技術と徹底した品質管理で、質・量ともに夏すいか日本一の産地だそうです。

 「糖度は11度以上で甘く、果肉にシャリ感があって本当に美味しいんです。これまで先輩たちが築いてきたブランドすいかを、もっと発展させていきたい想いがあります」その一つとして、「スイカのマルチ張り作業をREXIAでもしたい」と話す森さん。その想いにREXIAが貢献できることも多そうです。

マルチトンネルの中で育つ尾花沢すいか

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