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熊本県阿蘇市で、自作と受託を合わせて約60haの稲作経営に取り組む株式会社阿蘇カルデラRC様では、年々増加の一途をたどるほ場の管理にクボタ営農支援システムKSASを活用。農作業の効率化・省力化を推進しながら、阿蘇地域の農業の活性化に貢献しています。
KSAS対応農機も順次導入しており、農業用ドローンは「MG-1SAK」を導入済。昨年から、病害虫防除作業の受託も行っています。「MG-1SAKがKSAS連携では無かったら、これだけの防除の受託はできていないです」と語る佐藤社長に、KSAS連携のメリットと活用法をお聞きしました。
農業用ドローン×KSAS
ユーザーインタビュー
機動力に優れたMG-1SAKで作業受託も実施
急増する散布面積への対応に「KSAS連携」が力を発揮
MG-1SAKを選んだ理由を「動力が電気なのでランニングコストが抑えられるし、移動がスムーズ。それに薬剤の準備も短時間でできる。バッテリー性能や安定性の面から、比較・検討して決めました」とお話しくださった佐藤社長。導入初年の2019年は、除草剤の散布に活用されました。作業を行う中で、特に良いと実感したのが「ダウンウォッシュ性能」。「高度を保っていれば、ちょうど良い具合に薬剤も浸透していくように思います」と評価されています。
2020年、ウンカの被害への対策として病害虫防除の作業を実施したところ、作業依頼が急増し、阿蘇市、熊本市等で、トータル約100haもの散布作業を実施。散布面積が増加する中、作業管理に大きな力を発揮したのが、クボタ農業用ドローンならではの「KSAS連携」機能でした。
KSAS連携のおかげで、管理、事務作業が効率化
ストレスなく、ドローンのオペレータ作業に専念!
MG-1SAKとKSAS連携のメリットを佐藤社長にお聞きしました。「まずお客様のほ場をデータで管理できるところですね。KSASにほ場を事前登録しておけば、現場で迷わず、どこに散布すればよいかすぐに分かる。どう散布していくかという計画も立てやすいです。散布作業後にプロポのデータをあげれば、KSASに自動で作業の日誌が作成されるので、日誌のデータを元にお客様に正確な作業報告ができますし、請求にも活用しています」と、メリットの数々を具体的に挙げてくださいました。
一見、作業後の大きな変化は感じにくい防除作業。そのため、確かな作業データが残せるというのは重要なこと。「確実に散布したというデータがあると、私の方でも確認しやすいし、お客様への信用にもなる。そもそもKSASがないと地図からすべて自分たちで作らなければならないですし、事務スタッフが1名必要になってしまいますね。いまは管理、事務作業をKSASで効率化できているので、ストレスなくオペレータの作業に専念できているんです」と佐藤社長は語ります。
今回の取材では、クボタのスタッフが作業軌跡の確認方法・活用方法をサポートする場面も。「作業軌跡のデータが、こういうカタチで確認できるとは!これもお客様への説明や作業の振り返り、次の散布の際の確認に活用できそうです」。ドローン等のKSASと農機の連携は、自身が考えるスマート農業の推進には欠かせないという佐藤社長。今後、さらに細かな部分まで、KSASのサービスが拡充していくことに期待されています。