岩手県|
にんじん|
規模拡大を目指す経営者の皆さまにとって、省力・低コスト化を図るだけでなく、人材の確保や新人オペレータの育成についても、避けては通れない経営課題となっています。今回は就農2、3年目という農業経験の浅い社員を抱えるお客様の営農に、ハンドルの自動制御で不慣れな方でも直進時、まっすぐに作業できるNB21GSがどう寄与しているのか、お話をお伺いしました。
僕がやるよりきれいにできました
岩手県の南西部、北上平野のほぼ中央に位置する北上市は、北上川をはじめとする豊かな水資源と肥沃な大地を活かし、古くから農業が盛んに行われています。同地でレタス6ha、にんじん5ha、小菊1.5haを経営の柱に栽培する馬場さんは、パート社員を含む15名の社員を束ねる若き経営者です。
「去年の12月、クボタの展示会でNB21GSを見て、『まっすぐ走行できるなら良いな』って、単純に思ったんです」。その時、馬場さんの頭にパッと浮かんだのは普段、社員がまっすぐトラクタを走らせることに苦労していた姿でした。
クレアクロップスでは、病害を防ぐ目的もありますが、加工・業務用のレタスとして出荷するために大玉を目指し、全面マルチ栽培でレタスをつくっています。「全面マルチって、すごく難しい作業なんです。うねがグニャグニャ曲がらないように、まっすぐ走ることに気を使いますし、後ろも見て土かけができているか、マルチが張れているかどうか、とにかく色んなことに気を張ります。それがNB21GSで作業すれば、僕以外の社員でも簡単に作業できると思ったんです」。このことが、大きな決め手となり導入。現に全面マルチ作業を社員に任せたところ、「全く問題なく、僕がやるよりきれいにできました」。
作業性がすごく良くなった!
クレアクロップスでは、レタスの全面マルチと、にんじんの播種にもNB21GSを使用しています。直進距離が長い畑だと200mにもなり、うねがだんだんと曲がってくるそうです。「そうなると本来なら2ベッド行けたはずなのに、うねが曲がったために1ベッド、2ベッド損するとか。他にも台車がスッと走らず作業性が悪くなったり、レタスを踏んでしまったり...。そういう点からも、NB21GSでまっすぐなうねを立てることで、作業性がすごく良くなります」。収量も確保できるうえに、レタスを傷つける心配もないと言います。
にんじんにおいては、レタスよりさらに直進精度にこだわります。「にんじんを播いたあと、除草機が入るんですが、シビアなことを言うと1㎝でもずれることなく、機械を走らせたいんですよ。そうしないと、にんじんの芽をつぶしちゃうので、まっすぐ播種したいんです。それがNB21GSで作業することで、課題に思っていたことが全部解決できたので導入しない理由がなかったんですね」。
「僕、お米みたいに、にんじんを作りたいと思っていましたから。田植えをまっすぐきれいにやられる方って、本当に上手ですよね。あんな感じに今年はできたので。つくったものが揃って出てくるので、目に見えて導入効果が現れました」。
前年に比べ、労力が50%カット!
クレアクロップスでは、NB21GSで作業する以前、2人掛かりでマルチ張り作業をしていたそうです。「僕が社員に『ここだよ!』って合図をして、そこを目印としてトラクタを走らせたり。あとは線を張ってみたりとかね。それぐらいまっすぐ作業することに神経を使っていたのが、もう僕が要らなくなった(笑)。社員に『君、任せたよ!』って言えるんです。前年比で言うと、労力が50%カットできました」。
省力化できただけでなく、生産性も上がったと話す馬場さん。「僕がいなくなったのに、作業量が2倍ぐらいになったのかな。こうしなきゃいけないんじゃないか、この方が良いんじゃないかって、オペレータが考えることがなくなったので、操作に迷いがないんですよね」。
20代から40代の若い社員が働く、クレアクロップス。入社1年目から、オペレーションを任せています。「機械操作の仕方に関わらず、社員には色んなことをやってもらわないといけませんからね。彼らに教える時間や労力というのは、結構かかります。でも、NB21GSのようなトラクタなら、僕じゃなくても作業ができるので、僕は違う仕事に従事できます。まっすぐ進むって教えても結局、無理だと思っているんです。だからそれが機械でカバーできるのであれば、こんなに良いことはないと思います。社員も操作の習得が短期間で済むようになるので、レベルアップも早まりますよね」。
量も質もお客様が求めるところまで、もっとレベルアップしていきたい!
実は馬場さん、以前お話をお伺いした千葉県のにんじん農家、瀧島さんと交流があるそうです。「瀧島さんは、私の師匠なんです。試乗すると聞いてはいましたが、YouTubeを見て『瀧島さんも買ってたんだ!』って後で知って(笑)。驚きましたね」。
馬場さんの目下の課題は...。「反収を上げることですね。レタスもにんじんも岩手ではあまり作っていないので、これからどれだけ反収を上げられるか。NB21GSのような機械を導入して環境を整えたり、社員たちがもっと成長したりすると、さらに反収が上がるようになる。県の基準を大きく上回るレベルまでもっていこうと、挑戦の最中という感じですね」。
クレアクロップスでは、地元のスーパーや学校給食センターの他に、食品加工場にも卸しています。「食品加工場が一番大きい取引先ですね。契約栽培なので量や品質なんか、求められるレベルが結構高いんです。お客様とやり取りをする中で、『馬場さんどれくらいできるの?』と言われるのですが、『今年のレベルは...』って言うのがもう嫌というか、もっとできるのになって、もどかしく思うんです。だから、お客様の求めるレベルまで持っていきたんです。そうなればもっとお客様に必要とされる会社になるんじゃないか。というところが私の目標です!」と意欲を燃やす馬場さん。その挑戦にNB21GSが一役買っていました。
NB21GSユーザーボイスNo.4
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