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親子で耕畜連携を実現!自給・循環型営農にチャレンジしています!

インタビュー2015/06/08

鹿児島県

鹿児島県薩摩川内市 早崎東清さん・裕喜さん

〜親子で耕畜連携を実現!自給・循環型営農にチャレンジしています!〜

親子で耕畜連携を実現!自給・循環型営農にチャレンジしています!

鹿児島県薩摩川内市で、水稲・牧草・畜産の複合経営を行う早崎東清さん・裕喜さん親子。ほ場で生産した牧草やWCS用稲を自給飼料に活用し、堆肥はほ場に還元する自給・循環型営農に取り組んでいます。
(この記事は、平成26年6月発行のクボタの営農情報誌『U(ユー)元氣農業 No.29』を元に構成しています)

鉄コーティング直播でWCS用稲の栽培に挑戦しました

 「この辺りは中山間地で狭い田んぼが多く、農家の殆どは畜産と水稲の複合経営です。うちも代々田んぼと牛の二本立て。4年前に長男が就農してからは、畜産は長男に任せ、田んぼの作業は二人で分担。親子で耕畜連携の形態をとり、自給・循環型農業に取り組んでいます」と東清さん。地域の圃場を借り入れ、表作は食用米とWCS用稲を5.3ha、飼料作物を90a作付けし、裏作として牧草を約10ha栽培しています。「家族経営だから機械化しないとやっていけない」との考えで、降灰対策事業等、各種の補助事業を有効に活用し、農作業はほぼ全面的に機械化。「牧草の収穫と水稲の春作業が重なる4月下旬から5月初旬が最も慌ただしく、機械の有難みがよく分かります」。  WCS用稲の栽培に取り組んだのは3年前。「親牛の頭数を増やしたことと、10a当たり8万円の交付金を受給でき経営のプラスになることから取り組みました」。栽培には、クボタグループのサポートを受けて鉄コーティング直播の技術を導入し、労力の軽減を図っています。「作業は本当にラクだったしコスト削減につながるので、自信がついたら将来は食用米にも取り入れていきたい」と大いにメリットを実感しています。

畜産で最大のポイントは繁殖成績の向上です!

 「繁殖で最も気を使うのは受精と出産の時期です。牛は受精してから約10ヵ月位で出産し、その後、次のサイクルに入ります。出産してから次に受精できる状態になるまでの期間をいかに縮めて繁殖成績を上げていくかがポイントで、日々、牛の状態を、よく観察しています。また、牛の健康を保つために、広い牛舎でゆったり飼いストレスを溜めないようにすることや、産前・産後、受胎中とステージに合った餌を与えていくことが重要だと考えています」と裕喜さん。4年前に脱サラ、就農してすぐ家畜人工授精士の資格を取得。受精から出産、仔牛の出荷まで作業全般にあたっています。「仔牛は10ヵ月位まで育て、薩摩中央家畜市場を通して管内の肥育農家を中心に、九州一円に出荷しています。仔牛には生後1ヵ月頃から栄養価の高い濃厚飼料や乾草、稲わらを、バランスよく朝晩たっぷり食べさせて、早く健康で大きな牛に育てています。最近では生まれた直後にビタミン剤や鉄剤も与えています」。裕喜さんの一日の作業は早朝の給餌から。2時間程ゆっくり餌を食べさせた後は、一日置きに半数ずつ運動場に出して日光浴をさせています。

給餌は自家生産の牧草と飼料、稲わらで!堆肥は田んぼに還元しています

 「親牛40頭に対して田んぼが5ha強、牧草が10haというのはちょうどいいバランスだと思っています。外国産の牧草を購入する農家が多い中、うちでは裏作のイタリアンライグラスで賄い、粗飼料としてはWCSや稲わらを与えます。親牛に食べさせる濃厚飼料だけは購入していましたが、一昨年からデントコーンとソルゴーを作付けており、将来はそれで全部賄おうと考えています」と裕喜さん。東清さんも、「わらは牛舎の敷きわらにも使い、使用済みの敷きわらと牛糞は完全堆肥にして田んぼに還元。土づくりに役立てています。堆肥の施用は10a当たり約2トン。農薬や化学肥料はできるだけ抑えています。それが良い作物づくりと牛の安全や健康にもつながり、全てうまく自給・循環できています」と語ります。
 「今後、基盤整備が進み、効率的に作業ができるようになれば、どちらの規模も増やせるだろうと思っています。コスト削減も考えながら、一番バランスの良い経営規模を見つけるのが今の課題」と語る裕喜さん。若き後継者は「自分の手で安全・安心な食べ物をつくり、地域の農業を守っていきたい」との抱負を抱いています。

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