1. HOME  >  
  2. 営農情報  >  
  3. 【山口県中山間地域でのスマート農業実証】中山間地域における連合体育成を見据えた集落営農法人の経営体質強化・次世代人材の育成

中山間地×スマート農業

〜【山口県中山間地域でのスマート農業実証】中山間地域における連合体育成を見据えた集落営農法人の経営体質強化・次世代人材の育成〜

スマート農業実証プロ

【山口県中山間地域でのスマート農業実証】中山間地域における連合体育成を見据えた集落営農法人の経営体質強化・次世代人材の育成

 標高約400m、四方を山に囲まれた山口県阿武町宇生賀地区。人口減少や高齢化、後継者不足による様々な地域の課題を解決するため、山口県と連携して「スマート農業」の取組みが進められています。今回は、「スマート農業実証プロジェクト」に参画し、「中山間地域における連合体育成を見据えた集落営農法人の活用による経営体質強化・次世代人材の育成」という課題の実証を行っている農事組合法人うもれ木の郷様の取組みをレポートします。(この記事は、2019年6月発行のクボタの営農情報誌『U(ユー)元氣農業 No.37』を元に構成しています)

 経営の安定化を図るため、水稲、大豆、薬草、すいか、ほうれん草等の栽培技術や品質向上に取り組み、大型機械による一貫生産体制や付加価値の高い特別栽培米(ミネラル100)を導入するなど、地域一体となって豊かな村づくりを目指しています。近年は、人口減少や高齢化、後継者不足による様々な課題に対し、山口県と連携し、先進のICT技術を活用したスマート農業への取組みが進められています。

画像を拡大

法人化で結束した「うもれ木の郷」の心

 4集落1農場として法人化し、「地域の農地は地域で守る」との思いで農地の有効利用と高生産性農業を実践するうもれ木の郷。田中組合長は、「法人を運営する上で一番大切なものは人です」とうもれ木の郷の経営理念を語ります。「農村の良さは人を大切にすることですから、仲間意識、組合員の連携、それが一番です。安全・安心なお米をつくるために、素晴らしい人材を育成することが、その組織の力になります」。また、法人設立の合意形成に至る過程で、農村を皆で守るという意識が大きく高まったと組合長は続けます。「法人化の際、個人の水利権をすべて放棄していただきました。今までみんなが一番大事にしていた水利権を、個人のためではなく、みんなのために使う。水利権によって心がひとつになれたことで、今ここに、うもれ木の郷があるんだと思っています」と当時を振り返ります。

山口県と連携しスマート農業実証プロに参画

 近年、IoT技術やロボット技術を応用したスマート農業技術の開発が急速に進展していることから、山口県では、地域の実情に即したスマート農業の活用が図られるように、農業経営者や関係団体等で構成する協議会を設立し、実演会や講演会を開催。実証調査を行いながら現場への実装化を進めています。
 うもれ木の郷では、県のこの取組みと連携し、スマート農業実証プロにおけるコンソーシアムに県内のもうひとつの法人と参画。今年度から「中山間地域における連合体育成を見据えた集落営農法人の活用による経営体質強化・次世代人材の育成」を課題とする実証に取り組んでいます。

スマート農業への取組みが、新たな中山間地農業を拓く

 田中組合長はスマート農業について、「今まで農家の人が30年かけて培ってきた技術を、10年くらいかけて教えてもらう時代じゃなくて、そのノウハウをKSASのようなシステムを活用して数値化し、動かしていく農業でなければ、これからの農業は無理だろうと考えています。誰でも農業ができる農村を作っていかないといけない。それがスマート農業の形だと思います」と語ります。
 また、中野事務局長は、「スマート農業に取り組むことによって、私たちの使う機械、作業、考え方が、新しいものになっていきます。そうすることで、今までに関わったことのない新しいこと、新しい人がどんどん入ってくるんだと思います。これからの未来を感じることができるような農業にしていきたいですね」と言葉を添えます。

初心者でもまっすぐな田植えが可能! GS田植機

 実証は、5月末現在で、保有するトラクタに自動操舵補助システムを、新規として直進キープ機能付き田植機を導入。GPSを活用した新たな農業がはじまりました。新しい田植機に実際に試乗した黒川さんは、「私は農作業の中で、田植えがいちばん大変な仕事と思っていたんです。まっすぐ植えるのが大変ですから。それが、すごく楽でした。これなら初心者でも乗りやすいですね。まっすぐ植えないと若い人は怒られるから(笑)、まっすぐ植えることができたら誰でも乗りやすいと思います」と喜びます。作業後に多くの組合員から「田植えが面白かった」との声が聞かれたそうです。

新しい農業を求めて、常にチャレンジする法人でありたい

 「私は、スマート農業を通じて、もっと女性の皆さんが活躍できる場を提供していきたいと思っています。女性が活躍できないような職業は続いていきませんから。法人をつくって21年。みんなも同じだけ歳を取りました。確かに高齢化してきましたが、新しいものを求めて、あきらめず、常にチャレンジする法人でありたい。私たちは、そう考えて農業に取り組んでいます」と田中組合長。宇生賀地区では、他府県からの新規就農者の移住も増えてきています。地域が一体となって新しいことに取り組むことで、新しい農業が生まれようとしています。地域農業のさらなる飛躍を目指し、うもれ木の郷のスマート農業への挑戦は始まったばかりです。

▶直進キープ機能付田植機ナビウェル(NW6S/NW8S) 製品情報はこちら
https://agriculture.kubota.co.jp/product/taueki/naviwel/
▶クボタスマート農業 取組み詳細はこちら
https://agriculture.kubota.co.jp/product/smart-agriculture/
▶農業経営支援システム KSAS 詳細はこちら
https://ksas.kubota.co.jp/
▶お問い合わせはお近くのクボタのお店まで
https://jp.locator.kubota.com/#Japan

LINEで送る
ツイート
Facebookで記事をシェアする
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ページトップへ

menu

menu