メンテナンス
各種ベルトの交換を怠ると
動力の伝達不足に
ベルトに摩耗・破損・緩み・剥がれが生じたまま使用を続けると、動力の伝達不足やエンジンのオーバーヒートの原因になります。
適切な時期に、クボタ純正ベルトで交換することで、各部のトラブルを防止し、クボタ製品のパフォーマンスを最大限に発揮します。
ベルト交換のチェックポイント
●ベルトの底部とプーリ溝部のすき間を確認してください。
●ベルトの伸び(たわみ量)を確認してください。ベルトが伸びているときは、取扱説明書をご確認の上、張り調整を行って下さい。
●き裂やはがれがある場合は交換が必要です。購入先に連絡してください。
ラップドVベルトのチェックポイント
このような症状が見られる場合は、ベルトの交換を行いましょう。
摩耗(推定要因:張力不足、スリップ、過負荷)


底ゴム層の露出が発生した場合や、側面帆布の1層目が摩滅し側面ゴムが露出した場合、交換してください。
剥離(推定要因:過張力、過負荷)


1ply品:ベルト幅の1/2以上の剥離が発生した場合、交換してください。
2ply品:ベルト幅の1/5以上の剥離が発生した場合、交換してください。
※ply…心体帆布の枚数
このような症状が見られる前に、速やかにベルトの交換を行いましょう。
作業中に切断する恐れがあります。
き裂(推定要因:張力不足、芯ゴムの劣化)


き裂が底ゴム部1/2以上、もしくは心線(コード)に達する前に交換してください。


底部き裂部より底ゴムの飛び、及び切断が発生する前に交換してください。

シーズン中にベルトの切断が発生すると、作業が停止します。
切断前にベルトを交換し、最適な状態を維持することで、機械の順調稼働を保ちます。
ローエッジコグドVベルトのチェックポイント
このような症状が見られる場合は、ベルトの交換を行いましょう。
磨耗(推定要因:張力不足、スリップ、芯ゴムの劣化)

心線(コード)1本分以上の磨耗や、極度に磨耗が進んでいる場合、交換してください。

コグ部の磨耗が大きい場合、交換してください。
剥離(推定要因:過張力、過負荷)


深さ2mm以上の割れが発生した場合、交換してください。
このような症状が見られる前に、速やかにベルトの交換を行いましょう。
作業中に切断する恐れがあります。
き裂(推定要因:張力不足、芯ゴムの劣化)


底ゴム谷部からの割れがコードまで達する前に交換してください。


底ゴムが欠損、分解する前に交換してください。