メンテナンス
パワクロの交換を怠ると
走行不良の原因に
パワクロが摩耗や損傷すると、クローラの緩み・外れ・切れの原因となり走行不良の恐れがあります。
適切な時期に、クボタ純正パワクロで交換することで、クボタ製品のパフォーマンスを最大限に発揮します。
パワクロ交換のチェックポイント
最適な状態のパワクロをお使いいただくことで、
安全性、作業効率の向上が図れます。
下記の状態が見つかった場合、交換を検討してください。
そのまま使い続けると折損の危険性があります。


パワクロを長く使い続けるために
適正な張力の設定
張力が低いと走行中の脱輪が発生しやすくなり、張力が高い場合、過度のテンションにより、破断が発生する可能性があります。
取扱説明書に従って適正な張力を設定してください。
目安としては、転輪下に遊びが10〜15mmある状態です。

走行路面ごとに注意を
- ●砕石をしいた路面や石が多い路面では、ゴムクローラの外側 (接地面側)に傷が発生しやすいため、急旋回など無理な走行はしないでください。
- ●凹凸路では、ゴムクローラの脱輪が発生しやすくなります。脱輪の兆候が出ればすぐ停車できるよう、ゴムクローラの状態に注意しながら、ゆっくり走行してください。
- ●水田の畦、コンクリートの壁にゴムクローラが当たってしまうような場所の場合、ゴムクローラの端部に亀裂が発生しやすくなります。
可能な限り端部をこすりつけないように走行してください。
旋回時は低速度で
走行時、速度を落とさず一気に急旋回をすると、脱輪やラグの磨耗促進につながります。
旋回時は速度を落とし、何回かに分けて旋回してください。
特に摩擦係数が高いコンクリート路面での急旋回は、脱輪と磨耗に対してより厳しい条件となるため、注意が必要です。

保管時は適切な場所で
保管時には、塩分、燃料、作動油類にさらされない場所に保管してください。付着した場合は洗い流したり、ふき取るようにしてください。
また長期保管する際は、クローラのテンションを緩め、以下の場所は避けて保管してください。
- ・直射日光、雨、雪が当たる場所や海岸付近
- ・風通しの悪い場所、排気ガスの多い場所
- ・モーター使用場所、バッテリー充填場所付近
- ・油や水、塵、埃が付着する場所
- ・釘、石、木片など傷をつけるものが付着する場所