クローラのメンテナンスのポイント
クローラ交換のチェックポイント
最適な状態のクローラをお使いいただくことで、安全性、作業効率の向上が図れます。
下記の状態が見つかった場合、交換を検討してください。そのまま使い続けると折損の危険性があります。


●クローラのたわみが著しい場合または摩耗やひび割れがある場合は交換が必要です。購入先に連絡してください。

クローラの交換を怠ると走行不良の原因に
クローラが摩耗するとクローラの緩みによる外れや切れの原因になります。
調整時間の目安
初回又は交換後 | 20及び50時間後 |
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それ以降 | 100時間ごと |
交換時間の目安
250時間ごと
※型式によって調整・交換時間は異なります。詳しくは取扱説明書をご確認ください。
クローラを長く使い続けるために
Point 01適正な張力の設定
張力が低いと走行中の脱輪が発生しやすくなり、張力が高い場合、過度のテンションにより、破断が発生する可能性があります。
取扱説明書に従って適正な張力を設定してください。
目安としては、転輪下に遊びが10〜15mmある状態です。

Point 02走行路面ごとに注意を
●砕石をしいた路面や石が多い路面では、ゴムクローラの外側 (接地面側)に傷が発生しやすいため、急旋回など無理な走行はしないでください。
●凹凸路では、ゴムクローラの脱輪が発生しやすくなります。脱輪の兆候が出ればすぐ停車できるよう、ゴムクローラの状態に注意しながら、ゆっくり走行してください。
●水田の畦、コンクリートの壁にゴムクローラが当たってしまうような場所の場合、ゴムクローラの端部に亀裂が発生しやすくなります。
可能な限り端部をこすりつけないように走行してください。
Point 03旋回時は低速度で
走行時、速度を落とさず一気に急旋回をすると、脱輪やラグの磨耗促進につながります。
旋回時は速度を落とし、何回かに分けて旋回してください。
特に摩擦係数が高いコンクリート路面での急旋回は、脱輪と磨耗に対してより厳しい条件となるため、注意が必要です。
Point 04保管時は適切な場所で
保管時には、塩分、燃料、作動油類にさらされない場所に保管してください。付着した場合は洗い流したり、ふき取るようにしてください。
また長期保管する際は、クローラのテンションを緩め、以下の場所は避けて保管してください。
・直射日光、雨、雪が当たる場所や海岸付近
・風通しの悪い場所、排気ガスの多い場所
・モーター使用場所、バッテリー充填場所付近
・油や水、塵、埃が付着する場所
・釘、石、木片など傷をつけるものが付着する場所